ボートレース場にまた爆破予告!12日「まるがめ」と関連か?
26日正午頃、徳島県鳴門市が運営する「ボートレース鳴門」に男の声で「場内に爆弾を仕掛けた」との予告の電話があり、午後1時15分頃から行われる予定だった第5レース(R)以降を中止した。鳴門署が捜索したものの不審物などは見つからず、爆発もなかった。今月12日には隣県の香川・丸亀市にある「ボートレースまるがめ」でも同様の事件があったばかり。鳴門署は威力業務妨害容疑で捜査するとともに、関連を調べる。
「レース場を爆破するとの予告電話があり、安全確保のため第5R以降のレースを中止致します」―。午後1時前、ボートレース鳴門の場内に不穏なアナウンスが流れた。場内にいたボートレースファン1185人は突然の事態に仰天。ランチを取っていた男性は「え? ちょ、ちょっと待ってーや」と大慌て。午後2時までに全員がそのまま敷地外へ避難した。
爆破予告があったのは、この日正午過ぎ。ボートレース鳴門によると、中年男性の声で「場内に爆弾を仕掛けた。14時頃に爆破する」と同レース場に直接電話があったという。午後2時までに観客の避難は完了。その後は鳴門署の警察官らが厳戒態勢で爆弾を捜索したが、爆発はなく、不審物も見つからなかった。
前日(25日)の同レース場の売り上げは約4億1800万円。この日は全国の場外発売所を含めると、第4Rまでに延べ6万2218人が利用し、約9700万円を売り上げていた。日曜日ということもあり、5R以降も合わせると売り上げは前日を超えていた可能性もある。27日に順延されたが、平日だけに売り上げ減は必至。レース場関係者は「このような事態の中止は残念であり、かつ遺憾。ボートレース鳴門だけでなく、業界全体で対応していかなければならない事件であると考えております」とコメントした。
四国では、12日にも同様の事件があった。鳴門から約90キロの距離にある「ボートレースまるがめ」で爆破予告があり、7R以降が中止。男の声で午後4時59分に電話があり、爆破時刻を午後7時と告げていた。今回の事件も丸亀のケースも、女子選手のみが出場する日だったことも共通点。犯人はいまだ捕まっておらず、鳴門署は「今回の事件と関連があるか調べる」としている。