グラ連勝　オウンゴール２発で松本に逆転

　名古屋グランパスは松本にＰＫで先制されたが後半、２度のオウンゴールで逆転勝ち。勝ち点を１０とし、山形に引き分けた福岡と５位に並んだ。金沢は町田と引き分けた。

　雪がちらついた松本の本拠地・アルウィンから勝ち点３を持ち帰った。昇格のライバル、松本に逆転勝ちに、風間監督は今季初めて、試合後に笑顔を見せながら、コーチ陣と握手を交わした。

　「勝ったことも大きいけど、それ以上にチャレンジしていく姿勢、内容が毎試合よくなっていることの方が評価できる」と、辛口の指揮官が、この日ばかりは手応えを口にした。

　オウンゴールの２点で得た勝利。だが、これまでの試合であまり見られなかった積極的なプレーで挙げたものだ。象徴的だったのは、後半４３分の２点目の得点シーンだ。左のタッチライン沿いでＦＫを得ると、「遠くを見るようになった」と話す内田が大きく右にサイドチェンジ。磯村、和泉が細かいパス交換で右サイドを揺さぶり、最後はボールを受けたワシントンが一人かわしてクロス。結果的にオウンゴールとなったが、指揮官は「チャンスがつくれていたということ」。ロングボールと細かなパスを使い分け、相手を崩した。