明治大学文学部教授の齋藤孝さんの本がなかなか好きで。
以前にこんな記事も書きました。
大変に読みやすいのでおすすめです。
で、最近はその姉妹本が発刊されておりまして。
おもしろそう…という衝動を抑えられず(『語彙力こそが〜』を読んだ方はわかってくれるはず!この衝動!)、
買ってしまいましたよね☆(*´∀`*)テヘ
で、ですね。
ここからが本題なのですが(^◇^;)
この本のことも読んだら感想を書いていこうと思うのですが、「はじめに」を読んだ際にこんなことが書かれていたんですね。
『語彙力こそが教養である』(角川新書)をBS日テレの番組『久米書店』で紹介していただけることになって、その収録に行ったときのことです。
「久米書店」の店主である久米宏さんが番組冒頭で、
「『語彙』という言葉自体がなかなか書けないですよね。『薔薇』といい勝負」
とおっしゃると、妖艶なる書店員の壇蜜さんがすかさずこう言ったのです。
「『彙』の字でゲシュタルト崩壊が起きそう……」
この一言で私は射貫かれましたね。これは楽しいおしゃべりの時間になりそうだと確信しました。
どこで「ゲシュタルト崩壊」を覚えたのかと久米さんが尋ねると、
「高校の社会の先生から教えてもらいました。私が最初にゲシュタルト崩壊を体験したのは、ひらがなの『ぬ』でした」
と語る壇蜜さん。その涼やかな口調からは、これみよがしではない知性がじんわりと滲み出ていて、なんとも素敵な感じでした
そう、壇蜜である。
で、読んでみたんすよ、壇蜜さんの本を。
すばらしいんす。
彼女の知性や感性に惹かれてきていまして、今日はそのへんを紹介していきたいと思います。
※「ゲシュタルト崩壊」とは
(齋藤孝先生が「楽しいおしゃべりの時間になりそうだ」というのは、壇蜜さんの知性によるところだけなのか? 本当はその色気にも……なんてことはございませんね、きっとw)
読んだ本
言葉の選び方が非常に素敵で。
目次すら素敵です。
一応Amazonの内容紹介文も
オリジナル文庫!! 賞味期限切れのソースで運試し。新聞を読んでいると、つい求人欄に目がいってしまう。ショックなことがあると、食事もせずにひたすら眠り、たまたま入ったコンビニで肌着類の品揃えが充実していると、他人事なのにホッとする。抱かれる予定はしばらくなし――。
これぞ裸単騎で現代日本を生き抜く33歳女子の生活と意見! 壇蜜はやっぱりスゴかった!!
釣った魚に餌をやりすぎて殺すような恋愛
2013/10/19 夜から冷たい小雨母親からおびただしい数のせんべいが届く。実家にいた時から好きでよく食べていたせんべいだった。おすそ分けとして周りに配るように言われる。相変わらず「おすそ」では済まない規模でモノを見ている人だ。足りないより、寂しいよりマシの精神が私にもあるのは彼女の遺伝子の影響だろうか。釣った魚に餌をやりすぎて殺すような恋愛をよくする所も似ている。ただ、確実に異性の好みは相容れない。彼女は分かりやすいほどメンクイで、私は分かりやすいほど……まあよいではないか。さて、せんべいをどうするか。
こういう比喩表現も上手い。
そして母親の恋愛と自分の恋愛を比べて日記にしちゃうとは。
椅子は自分で作った
2013/11/14 晴れ
「芸能界の椅子、ここが空いてると思った?」 私「椅子は自分で作りました。だからすぐ壊れても仕方ないですね」
何らかの役に立っているのか
2013/11/23 勤労晴れ勤労感謝の日にカレンダーを発売するイベントを開催し、スタッフやうちの子達に多大なる労力と待ち時間を使わせた私は非国民だろうか。喜んでもらうために開かれた催し物だったが、対面時間や対応がタイトでクールすぎてはいなかったかと不安がよぎる。制限ゆえ仕方なかったところもあるが……。帰り道立ち寄ったコンビニで答えのない疑問を背負いつつ購入したカップ麵は魚介風味と表記されていた。魚は、生きていても死んでいても人間の何らかの役には立っている。獣もまたしかり。私はどうだ。
壇蜜さんは熱帯魚や猫も飼っているのでこんなことを書いているわけですが。
おもしろい人です。
「おしゃれなパス」とは
2014/3/5何気なくテレビを眺めてみると、サッカーの試合を振り返るような番組をやっていた。洗い物をするために台所へ行き、耳だけで聞いていたら、解説であろう殿方が「これはおしゃれなパスだー!」と賞賛する声が聞こえた。オシャレなパスもあればダサいパスもあるようだ。サッカーとは奥が深い。昔の仕事の関係でイビチャ・オシム氏が倒れた理由は習ったことがある。つい先日も有名なサッカー選手と番組でご一緒もした。無縁な訳ではないのだが……オフト監督は、今何をしているのだろうか。
なお「オフト監督」とはドーハの悲劇のときの日本代表監督です。