メキシコ外相、NAFTA離脱を示唆 「条件不利なら」

2017.03.26 Sun posted at 18:00 JST

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ニューヨーク(CNNMoney) トランプ米大統領が意欲を示す北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉問題でメキシコのビデガライ外相は26日までに、全ての当事国に利益が及ぶ内容にならなければ協定からの離脱をいとわないとの立場を示した。

米ブルームバーグTVの取材に表明した。離脱は最初の選択肢ではなく最後の手段だが、メキシコはこれを回避しないと述べた。再交渉は建設的なプロセスであるべきだとも語った。

NAFTAにはメキシコの他、米国とカナダが参加。トランプ氏は同協定はメキシコだけに有利な一方的な取引と主張。合意事項にとらわれず、メキシコからの輸入品に関税を課すとの警告も発している。

その上で、米国の労働者に恩恵が及ぶ新協定への意欲を示しているが、トランプ政権の通商政策チームはその具体的な内容を明確にしていない。

協定刷新の仕切り役の1人であるロス米商務長官が再交渉の90日前までに必要な議会への通告を行うとみられている。90日間の協議期間後、本番の再交渉が始まる段取りとなっている。同長官はこの交渉は約1年続くとも予想している。再交渉は今年6月に始まるとの見通しも出ている。

NAFTA再交渉に関連し、ロス長官らはこれまで域内で流通する部品の原産地規則の改定に言及。この規則では部品の一定量は加盟3カ国のうちの1国の製品と定められている。


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