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南北サイバー戦争勃発 北朝鮮部隊7700人規模
韓国の黄教安(ファン・ギョアン)首相は、北朝鮮による韓国軍などへのハッキングを受けて「サイバー戦争はすでに始まった」と宣言し、韓国軍のサイバー対策を強化している。
聯合ニュースによると、韓国の政府系シンクタンクの報告書で、北朝鮮はサイバー司令部を設置し軍と朝鮮労働党の配下に7つのハッキング組織が構成され、約1700人の人員を配置しているという。
北朝鮮のサイバー攻撃関連人員は7700人に達する規模だという。北朝鮮はこうした部隊増強に合わせて韓国軍への攻撃を強めている。
北朝鮮によるサイバー攻撃では、2014年に北朝鮮の政治体制をやゆする内容の映画を製作したソニーの映画子会社、米ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが攻撃を受けたことが有名だが、水面下では南北間のサイバー戦争は深刻度を増しているようだ。
聯合ニュースの報道では、故金正日(キム・ジョンイル)総書記は、「20世紀の戦争が石油・弾丸の戦争だったなら、21世紀の戦争は情報戦争だ」とし、サイバー部隊を着々と増強してきた。米国防総省が、北朝鮮のサイバー戦能力をシュミュレーションした結果、米軍司令部の機能を麻痺させたり米国のインフラ設備にダメージを与えられるレベルを保持しているとの分析情報もある。