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【首都スポ】

[高校野球]ハンドボールU−16代表も野球に復帰 小野、全国デビューへ

2017年3月26日 紙面から

全国大会デビュー間近の小野あゆみ投手=さいたま市西区で(小原栄二撮影)

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 中学3年でハンドボールU−16代表入りして、日本代表(おりひめジャパン)入りも期待された小野は、野球に戻った。「マドンナジャパン(侍ジャパン女子)に入りたいと、ずっと思ってました。ハンドボールをしていたときも変わりませんでした」。幼稚園児だったころに兄のあとについて始めた野球。小学4年のころからのマドンナジャパンへの憧れが、野球に引き戻した。

 相模原市中央区の緑が丘中でハンドボール部に入った。「男子のなかで野球をするのに抵抗がありました。ハンドボール部に知っている先輩がいて…」。東海大相模で陸上部だった父・茂さん(47)から受け継いだ身体能力は抜群。2年でハンドボールの神奈川県選抜に選ばれると、3年時のU−16代表選考会の体力テストでは、1学年上の選手にまざっても、50メートル走、遠投、握力などでトップだった。女子ハンドボール界の新星といわれ、東京五輪代表を目指す道も開けていた。

 「両親は、このままハンドボールを続ければとも言ってくれましたが、野球に戻りたかった。戻った以上は日本代表になって、自分の選択が間違っていなかったことを証明したい」。埼玉栄に入学後は、斎藤監督の指導のもとで、ハンドボール投げだったフォームを修正、投手としての形がようやくできてきた。まだ粗削りの今春は主軸候補でもあり、チーム伝統のバット2本の素振りでパワーアップ中だが「投手の方が好き。最終的にはピッチャーをやりたい」と話す。

 身長173センチ。右投げ右打ち。将来のマドンナ候補に「まだまだこれからですが、いずれは日本代表に入れる選手だと思います」と斎藤監督も太鼓判を押す。2年春、女子野球の新星が全国大会デビューを果たす。

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