蹴球探訪
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【スポーツ】[高校野球]大阪桐蔭11点爆勝 根尾、鮮烈デビュー2017年3月26日 紙面から
◇第6日<1回戦> 大阪桐蔭11−0宇部鴻城大阪桐蔭はスタメンに名を連ねる2年生野手が活躍し、11−0で宇部鴻城(山口)を圧倒、初戦を突破した。第2試合からは2回戦に入り、履正社(大阪)は1−0で呉(広島)に競り勝ち、準優勝した2014年以来3年ぶりのベスト8進出。エース竹田祐投手(3年)が2安打完封した。盛岡大付(岩手)は5−1で智弁学園(奈良)に打ち勝って初の8強入り。智弁学園は春連覇の夢が絶たれた。 ひときわ高い打球音が球場内に響いた。大阪桐蔭の話題のスーパー2年生、根尾昂(あきら)遊撃手が鮮烈な甲子園デビューを飾った。初回、無死満塁から押し出しで先制し、続く好機。フルカウントから宇部鴻城の左腕・早稲田のカーブを思い切り振り抜いた。打球は一、二塁間を鋭く抜けた。 「四球は嫌だった。もっと振れると思うけれど、あのスイングはあのスイングで良かったと思う」 甲子園初打席で2点適時打。安打はその1本だけだったが、4回の第3打席は中堅のフェンス際まで飛ばした。凡退しても球場をどよめかせた。 守備では背番号7ながら「こだわりがある」という遊撃手で先発。8回からは中堅に移り、無難にこなした。この日の登板はなかったが、投げても最速148キロの快腕。打っても守っても甲子園に映えるオールマイティーな能力の持ち主。 両親は医師で、中学時代は成績もオール5。野球より前に始めたスキーでは中2の時に回転で中学日本一となり、イタリアの国際大会にも出場した。マルチな才能は野球だけにとどまらない。 寮では1番・藤原、3番・中川の2年生2人と同部屋。4回に2ランを放った6番・山田も同学年。「少しは意識する。3年生を含めて全員がライバル」。「スーパー2年生」の肩書には「うれしいけれど気にしていません…以上です。すみません」と照れ笑いした。 「生まれた時に、顔を見て生命力を感じた」という母・実喜子さん(49)が「昂(たか)ぶる」から「昂(あきら)」と命名した。幼いころ、大阪桐蔭・中田翔(現日本ハム)がプレーする姿をネット裏から見つめた甲子園。その甲子園に周囲の胸を高ぶらせる、新しいスターが誕生した。 (麻生和男) PR情報
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