【巨人】ドラ4池田、1回ピシャリ!開幕1軍だ

2017年3月26日6時0分  スポーツ報知
  • 7回から登板した池田は1イニングを無失点に抑えた

 ◆オープン戦 巨人2―0ロッテ(25日・東京ドーム)

 自分を信じて腕を振った。7回2死。池田は右打者のパラデスと対戦した。3球連続でカットボールを投じる。力のないゴロが遊撃に転がった。3者凡退。チェンジだ。この日、再昇格。2点リードの7回に登板すると、1イニングをわずか9球で完璧に封じた。躍動する新戦力に、客席のG党が沸いた。「大事な場面を任されて、しっかり抑えることができてよかった」。“逆転”での開幕1軍入りへ、鮮烈にアピールした。

 プロ入り後初めて立つ、東京Dのマウンド。緊張感が漂う中、完璧な投球でアウトを重ねた。4番からの強力打線。ダフィーからチェンジアップで空振り三振を奪い、オープン戦絶好調の鈴木を直球で一ゴロに仕留めた。ドラフト4位のサウスポーは圧巻の3人斬りを披露し、「自分の持ち味を出せた」と胸を張った。

 1軍初登板となった前回登板の14日ソフトバンク戦(長崎)では、1イニングを2安打1失点。2軍では中継ぎで2試合連続無失点と結果を残し、再びチャンスをつかんだ。「(ファームの実戦で)自分らしさを出せる経験ができた」。決め球のカットボールに手応えをつかみ、再昇格。その武器を携え、オープン戦首位のロッテ打線を黙らせた。

 現在、左の中継ぎには山口鉄と森福が君臨。実績面では圧倒する2人だが、オープン戦では山口鉄が防御率7・20、森福が同6・75と安定感を欠く。由伸監督は池田について「2試合ともいいからね」と好印象を口にするように、1軍に食い込むチャンスは十分ある。

 ドラフト3位右腕の谷岡は開幕1軍が確実。巨人で新人2投手が開幕1軍メンバーに入れば、80年以降では03年(久保、木佐貫)、15年(高木、戸根)以来となる。「素晴らしい左投手はたくさんいるけど、勝利の方程式の座を奪うというのが今の目標」と高い志を口にした24歳。最高のシーズンを迎える準備は、できている。(玉寄 穂波)

 池田駿(いけだしゅん)

 ▼生まれとサイズ 1992年11月29日、新潟県生まれ。24歳。174センチ、77キロ。左投左打

 ▼球歴 新潟明訓高では3年夏の甲子園で8強進出し、日米親善高校野球の全日本選抜チームに選出。専大を経て、15年にヤマハ入社。16年秋の日本選手権で優勝に導き、MVPを受賞。16年ドラフト4位で巨人入団。

 ▼ピアノのお兄さん 幼少期から始めたピアノ演奏が得意。谷岡のツイッターでは「ピアノのお兄さん」と呼ばれる。作曲もこなすなどマルチな才能発揮。

 ▼リズムの達人 ゲームが大好き。曲に合わせて太鼓をたたく「太鼓の達人」は一番上の「達人レベル」まで余裕で達する。

 ▼エネルギー源 果汁100%のオレンジジュース。「これでビタミン補給してます」。女性ファンからの差し入れでは定番に。

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