さらに死骸20羽…24日にも50羽…東京の公園
東京都練馬区と板橋区にまたがる都立城北中央公園で25日、カラス約20羽の死骸が見つかったことが警視庁練馬署への取材で分かった。同公園では24日にもカラス約50羽の死骸が見つかっており、同署は病死や何者かが毒を食べさせた可能性などを視野に、同庁科学捜査研究所で胃の内容物を鑑定して死因を特定する。鳥インフルエンザは陰性とみられるという。
同署は約50羽の死骸が発見された24日午後3時半以降、現場の半径約20メートルにロープを張り、警察官が24時間態勢で不審者の警戒にあたった。25日午後2時ごろ、木の上からカラスが落ちてくるのに気付き、園内を調べると24日とほぼ同じ範囲で死んだり衰弱したりした約20羽と、ムクドリ2羽が見つかった。
24日には通行人の女性2人が「パンを食べているカラスが死んでいくのを見た」と証言していたが、近くで餌のようなものは見つかっておらず、不審者も確認されていないという。【黒川晋史、金森崇之】
有害なゴミ食べたか…東京都心でカラスの個体数や生態の調査を続ける「都市鳥研究会」の唐沢孝一顧問の話
カラスは生ゴミなどの餌を介して病原菌や毒を体内に取り込み、死ぬことがある。誰かが故意に毒を食べさせたことも否定できないが、公園近くに偶然あった有害なゴミなどを群れで食べ、大量死した可能性がある。