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【芸能・社会】

寅さん見送る「さくら像」除幕式 倍賞千恵子“兄妹”再会に感激

2017年3月26日 紙面から

「見送るさくら像」を除幕した倍賞千恵子(右)と山田洋次監督。手前左は「フーテンの寅像」=東京都葛飾区の柴又駅前で(松崎浩一撮影)

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 国民的人気映画「男はつらいよ」の主人公・寅さんの妹さくらの銅像が、東京都葛飾区の柴又駅前広場に完成し25日、除幕式が行われた。さくらを演じた倍賞千恵子(75)や山田洋次監督が出席。さくら像は1999年に設置された寅さん像と向き合うように造られ、18年ぶりに兄妹が“再会”。倍賞は「お兄ちゃん、もう寂しくないよ。私がいるからね」と寅さんに呼び掛けるように静かに語った。

 映画のロケ地となった柴又で、長年“1人”でファンを出迎えてきた寅さんに心強い味方が加わった。広場には、渥美清さんが演じた寅さんが旅に出る際にさくらを振り返る「フーテンの寅像」が設置されている。しかし、地域の住民から「寅さん1人では寂しい。さくらがいてほしい」の声が上がり、葛飾区が銅像設置に取り組んだ。「見送るさくら像」と名付けられ、高さ約160センチ、重さ約100キロ。費用は約1600万円かかったという。寅さん像が見つめる約7メートル先に、視線をしっかりと受け止めるさくら像が建てられた。

 銅像はエプロンにサンダル姿で、倍賞は「私の妹がいるみたい。これは倍賞千恵子じゃなくて、さくらさん」と喜んだ。さらに「さくらさんと寅さんは雨の日も風の日も立っているので柴又に遊びに来てほしい」とファンに呼び掛けた。

 

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