夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
今回は、お金より価値があるもの、というよりは、お金に還元できるものを集めようというお話しです。それは、「信用」と「信頼」です。お金そのものよりも、「信頼」や「信用」を集めて、それをお金に還元するべきだと、多くの人がすでに提言しているのです。
では、その「信用」と「信頼」とは、どう違うのでしょうか?そして、「信用」や「信頼」を集めるには、どうしたらいいのでしょうか?
【信用と信頼の違い】お金よりも集めるべきもの
これからの時代、集めるべきはお金ではなく信用!
実は、「信用を集める」という話は、二人の人が全く同じことを言っています。
一人は、絵本『えんとつ町のプペル』などで話題の、お笑い芸人にして絵本作家のキングコング・西野亮廣さん。彼は、著書『魔法のコンパス』の中で、「お金は信用を数値化したもの」と語っています。
そしてもう一人、映画「もののけ姫」の「生きろ。」というキャッチコピーや、ゲーム「マザー」シリーズで知られる、コピーライターの糸井重里さん。彼も、雑誌「SWITCH」の中で、信用がいかに大事かということを、仲間に熱く語っています。
二人とも、「信用は換金できる」という点で一致しているのです。特に、西野さんは、クラウドファンディングにおいて、信用はとても大切だと主張しています。
もちろん、ただ「お金ください」っと言ってもらえるほど、甘いものではありません。お金をもらうためには、金額に応じた「リターン」を用意しなくてはなりません。ふるさと納税で送られてくる特産品みたいな、お礼の品が必要です。
西野さんは、日ごろから信用を集めている人がクラウドファンディングを使えば、周りの人たちや応援してくれる人たちが、彼の日ごろの信用に報いようとしてくれて、お金を集めやすくなると言っています。まさに、その人が日ごろから集めている信用を、お金に還元するシステムなのです。クラウドファンディングにかぎらず、「信用第一」という言葉があるように、ビジネスをしていくうえでお金だけを集めるのではなく、信用を集めるというのはとても大切なことです。
「信用」と「信頼」の違い
ところで、「信用」と「信頼」は、どのように違うのでしょうか?とても似ている、この二つの言葉。互いに置き換えて文章を読んでみても、ほとんど違和感がありません。辞書的な意味では、信用は「信じて受け入れること」、信頼は「信じて任せること」となっています。今一つ、違いがわかりません。そこで、「信用」と「信頼」がどのような使われ方をしているのかをつぶさに見ていくと、あることがわかりました。
- 信用は、裏切るかもしれない状況下で、「この人は裏切らない」と信じること。
- 信頼は、失敗するかもしれない状況下で、「この人に任せておけば大丈夫だ」と信じるすること。
たとえば、スポーツ選手の場合を見てみましょう。「ひよこ選手は信頼できない」と表現した時は、大事な場面でミスをするんじゃないか、という不安があります。
一方、「ひよこ選手は信用できない」と表現すると、ひよこ選手は実は、相手チームと裏でつながっていて、不正や八百長をするんじゃないか、と疑われています。
信頼と信用、どっちをどうやって集める?
では、信頼と信用、どっちを集めればいいのでしょうか?
腕は確かでも、人として信用されてないのであれば、「仕事はできるんだけど性格がねぇ」と言われてしまいます。特に、言いふらしてほしくない大切な話や相談などはされません。一方、みんなに信用されていても、信頼されていないと、「人はいいんだけど仕事できないんだよねぇ」と言われてしまいます。信用と信頼、両方集めるのです。
- まず、信用を集めるにはどうすればいいか?信用を集めるためには、「約束を守る」ことが大切になってきます。有言実行です。「納期を守る」「依頼に忠実」といったことが大切です。また、「秘密を洩らさない」「嘘をつかない」ことも、信用を集めるためには必要です。信用は、言葉と密接にかかわってきます。「自分の言葉に気をつける」ことが信用を集めていきます。
- 一方、信頼は「期待に応える」ことが大切です。こちらは反対に、不言実行。「上司からは『この程度でいいよ』と言われてるけど、それを越える成果を上げてやろう」と期待に応えること、向こうの期待以上のものを出すことが、信頼を集めることへとつながっていきます。信頼で大切なのは、言葉よりも行動・結果。「言われる前に動く」「言われたこと以上の結果を出す」ことが信頼を集めていきます。
どちらも、当たり前と言えば当たり前です。でも、逆に「約束を守れない」「口が軽い」「ウソをつく」「言われたことができない」「ミスをする」といった、日常でありふれることで信用・信頼は減っていきます。日々の一つ一つの言動に、責任を持つことが大切なのです。
The proper office of a friend is to side with you when you are in the wrong. Nearly anybody will side with you when you are in the right.
正しい友人というものは、あなたが間違っているときに味方してくれる者のこと。正しいときには誰だって味方をしてくれるのだから。
マーク・トウェイン
まとめ
【信用と信頼の違い】お金よりも集めるべきもの
- 集めた信用と信頼はお金に還元できる
- 信用を集めるためには、自分の言葉に責任を持つことが大切
- 信頼を集めるためには、相手の期待に応え、それ以上のものを出すことが大切