こんにちは、九條です。
残業代って、時間外や深夜・休日による手当で、賃金が割増になるじゃないですか。
あの割増分をもっと上げてしまえば、たとえば残業代を今より3倍くらいに引き上げてくれれば、会社はもっと真剣に残業を減らすよう対策・努力してくれるんじゃないかなーって妄想してみました。
残業分の仕事を分散できれば、会社も従業員も得をする?
たとえば毎日4時間残業している人が、2人いたとします。
・Aさん:8時間+残業4時間=12時間勤務
・Bさん:8時間+残業4時間=12時間勤務
合計:24時間勤務(内、残業は8時間)
この残業8時間分は割増賃金となっているので、会社はその分コストがかかっているはずなんですよね。働く側も、毎日4時間残業は大変です。
これにもう一人追加して、残業分の仕事を分散してみます。
・Aさん:8時間+残業0時間=8時間勤務
・Bさん:8時間+残業0時間=8時間勤務
・Cさん:8時間+残業0時間=8時間勤務
合計:24時間勤務(内、残業は0時間)
残業がなくなった! (`・ω・´)
合計時間は同じだから仕事は今まで通り回せるし、割増賃金を支払わなくていいから会社は得をしているはず。従業員もみんな定時で帰れるからラッキー!
なんて優しい世界だったら、世の中とっくに残業はなくなっています。
残業による割増賃金より、人を雇うコストの方が高い
上記の例だと純粋な工数は変わっていないので、確かに人手を増やして残業をなくした方が、超短期的視点では会社にとって得です。
とは言えそのために、新たに人を雇おうとすると、残業よりも遙かにコストがかかります。
正社員であれば賞与、有休、交通費、退職金、教育コスト、管理費などがあるため、長期的に見ると人を雇う方が断然コストがかかってしまう。
それに仕事って増えたり減ったりしますから、仕事が少ない時期になると、時間を持て余す社員がたくさんでてきちゃいます。それでも会社は給料を支払わないといけないし、「最近暇だから人減らすねー」なんて気軽にできません。
そのため、会社は従業員に残業させる方が得をするのです。長時間労働はこのご時世目をつけられるから会社もなくしていこうとはするでしょうが、毎月30時間くらいまでの残業ならその心配もない。
会社が残業を前提でスケジューリングしてしまうのは、残業してもらった方が会社にとって得になってしまうからなのです。
じゃあ残業代をめちゃくちゃ引き上げれば、会社も考え方を変えるのでは?
残業より人を雇う方がコストがかかる、というのであれば、残業のコストをもっと引き上げれば少しは状況が変わらないかな。
残業代が3倍にでもなれば、流石に会社も残業してほしくないと思うはず。されればされるほど会社が損をする! って状況なら、会社も本気で残業撲滅のため努力してくれる気がします。
とは言え、一律に残業代を引き上げれば、繁忙期に残業代がすごいことになって会社が泣きますし、また残業代ほしさに不要な残業をしていく従業員が増えていきそうですね……。
何にしても会社が「残業してほしくない」って本気で思うような状況にならない限り、中々残業はなくならないです。会社と従業員が同じ方向を向いて努力できるようになれればいいですよね。