京極夏彦 巷説百物語

舞台は江戸時代末期の天保年間。晴らせぬ恨み、あちら立てればこちらの立たぬ困難な問題を金で請け負い、妖怪になぞらえて解決する小悪党たちの活躍を描く。

あらすじ

「船幽霊」の一件で、百介は腑抜けになってしまう。そんなとき、訪ねてきた元北林家家臣・東雲右近から、北林藩で起こっている「七人みさき」の祟りを聞く。それは、七人の死神がそれぞれ人を取り殺し、それが鼠算で増えていくものだ。領民の怯えはただ事ではない。また百介は、町中で旧友・貸本屋の平八に出遭い、無残絵「世相無残二十八撰相」を見せられる。一年に七枚の続きもので、全部で二十八枚。北林藩のお城に売ったという。百介は祟りの根源こそが、北林藩の城にいると確信し、右近と共に向かう。

キャスト

又市:中尾隆聖  おぎん:小林沙苗  長耳:若本規夫  山岡百介:関　俊彦  北林弾正:中田浩二 龍田:戸田恵子 楠伝蔵:中村秀利 鏑木十内:荒川太郎 東雲右近:江原正士 平八:辻谷耕史

その他