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18時台の特集/バックナンバー

2017年2月17日

みんなのギモン「回転焼き・今川焼き・大判焼き・・・あの食べ物の名前は?」

お祭りの屋台などでよく売られているこの食べ物。

皆さんはなんと呼びますか?

 

 

【女子高校生】「今川焼き!」 

【男子高校生】「大判焼き!」 

【男性】「…回転焼きかな」

【男性】「太鼓饅頭」

【女性】「御座候」

 

出てくる出てくる色んな呼び方。

一体この食べ物の正式名称はなんなのか? 

ギモン調査します!

 

今回、大阪・神戸・京都・滋賀であわせて100人に何と呼ぶか聞いたところ、

最も多かったのが、大阪を中心に27人が「回転焼き」と答え、トップでした。

しかし・・・

 

【女性2人組(埼玉出身)】

「関東圏では今川焼きですよ。横浜でも。違うの?何?」

【堀田篤アナウンサー】

「関西では回転焼きとか・・・」

【女性】

「え!?なんでこれが回転なの?だって回転してないじゃない」

 

 

どうやら、地域ごとに呼び名が変わる傾向があるようです。

そんな中、神戸で圧倒的な支持を集めたのが・・・

 

【女性】

「御座候!」

【堀田アナ】

「回転焼き食べようとは言わないですか?」

【女性】

「言わない。御座候。御座候あるで〜みたいな」

 

 

これだけの支持をあつめた御座候って一体何者?

「御座候」を作っている兵庫県姫路市の会社を訪ねました!

 

【堀田アナ】

「これは元々、御座候というものなんですか?」

【御座候マーケティングディレクター・小倉さん】

「創業当時は一般的に言われる“回転焼き”」

 

なんと、「御座候」のルーツは「回転焼き」だったのです!

 

【小倉さん】

「いつしかお客様が、屋号である御座候ちょうだいと注文いただくようになって、それがいつしか商品名になったという経緯があります」

 

昭和30年に開業した「御座候」。

「お買い上げ賜り、ありがたく御座候」という感謝の言葉から名付けられ、今では東京や北海道など全国に72店舗を持つ一大勢力となりました。

 

 

最初は「御座候の回転焼」として売り出しましたが、いつの間にか「回転焼」が取れて「御座候」が定着したのです!

さらに、滋賀県で調査していると、聞いたことのない不思議な呼び名が・・・

 

【男性】

「しばらく」

【堀田アナ】

「これ“しばらく”って言うんですか?えぇ〜!回転焼きではない?」

【男性】「私の住んでいる長浜では“しばらく”。意味は分からんけど」

 

実際に長浜市で聞いてみると・・・

 

【女性】「え、しばらく」

【着物屋店員】

「しばらく」

「みんなしばらくです」

「しばらく」

 

【堀田アナ】「みんなしばらくや〜そうですか!」

 

【女性】「この辺やったらたぶんしばらくって言わはるかなと思いますけど」

【堀田アナ】「よう食べはるんですか?」

【女性】「はい、好きです。おいしい」

【堀田アナ】「売ってるお店に行って?」

【女性】「そうですね」

【堀田アナ】「近くですかお店?」

【女性】「あそこ、すぐ近くです」

 

「しばらく」なるものを売っているお店が、街中にあるそう。

 

【堀田アナ】「あ、ここだわ!茶しん しばらく。これだこれだ!ここだ!」

【堀田アナ】

「すみません。長浜の人がこの食べ物をしばらくしばらくって言わはるんで。ここしばらくの店ですか?間違いなくしばらくって言うてはる?」

【店員】

「そうです。普通、一般には大判焼きとか回転焼きっていうんですけど、私のとこは60年前から“暫”ということで売り出してるんですよ」

 

「暫」は、長浜市に店を置く「茶真商店」の商品名でした!

歌舞伎で、庶民の味方が「しばらくしばらく」と言いながら助けに行くという演目にちなみ、常に安くて庶民の味方でいようと名付けられました。

しかも、「暫」は60年前に「御座候」で技術を学んで作られたものだったそうです。

 

 

【堀田アナ】

「これ面白い名前ですね?」

【茶真商店・廣瀬社長】

「本家は御座候ですから。それにちなんだもので・・・」

【堀田アナ】

「兄弟?」

【廣瀬社長】

「弟子ですから。向こう(御座候)を本家と私たちも呼んでいる」

【堀田アナ】

「弟子入りして?そうだったんですか!そんなつながりあったんですか!」

【廣瀬社長】

「それが60年前」

 

「御座候」も「暫」も、元をたどれば「回転焼き」。

地域に密着した店の名前や商品名が一般化したようです。

ということは、「回転焼き」が正式名称なのでしょうか?

和菓子といえば京都!調査を進めていると・・・「大判焼き」の店が!

 

【堀田アナ】

「今日ね、ちょっとこれ、何て言うのかという取材で・・・」

【はま長・浜名長康さん】

「関西では、“回転焼き”」

【堀田アナ】

「じゃあ何でこちらでは“大判焼き”?」

【浜名さん】

「うちは“大判焼機”っていう機械を作ってるとこから買ってるから。一番大きい盤やねん」

【堀田アナ】

「え!それで大判焼きなんですか?え〜!?」

【浜名さん】

「大判焼きっちゅうのは一番新しい呼び名違うか」

【堀田アナ】

「え〜!!」

 

大判焼きは、一番新しい呼び名!?

そのルーツを探るため、店の中へ。

 

【堀田アナ】「大判焼機!ほんまや!大判焼機って書いてある。回転焼機とは書いてない」

 

大判焼機に通常サイズのものを入れると、この通り!

機械のサイズが一回り大きいことが分かります。

 

 

ご主人によると、この「大判焼機」を製造している広島県の会社が、60年ほど前にその名を全国に広めたというのです。

 

【堀田アナ】

「回転焼きって何で回転焼きなんですか?別に回ってないですよね?」

【浜名さん】

「回ってないけど、こっちに回転さすって意味ちゃうか?」

【堀田アナ】

「どういうこと?」

【浜名さん】

「こっちに皮を入れて半分焼けたやつをこっちに返すわけや」

【堀田アナ】

「焼く場所を回転していくから?それで回転?」

【浜名さん】

「と思うで。それ以外は回転することないもん。回ることが回転じゃなしに、返していくこと自体が回転」

【堀田アナ】

「あら深い!」

 

これだけ物知りなご主人なら、正式名称も知っているはず!

 

【堀田アナ】

「回転焼きと、大判焼きと、どれが古いですか?」

【浜名さん】

「そら回転焼のほうが古いよ。名前は。関西全部が回転焼きだもん」

【堀田アナ】

「今川焼と回転焼はどっちが(古い)?」

【浜名さん】

「それは知らん」

 

この道50年以上のご主人も、元の呼び名まではご存じないとのこと。

そこで、和菓子の歴史に詳しいという全国菓子研究団体連合会の西尾会長を訪ねました。

 

【堀田アナ】

「これなんですけど、ズバリ何と言う?」

【全国菓子研究団体連合会・西尾智司会長】

「ズバリ、“今川焼き”でしょうね」

【堀田アナ】

「もともとは“今川焼き”?」

【西尾会長】

「そうですね、“今川焼き”ですね」

 

西尾さんによると、江戸時代中期に、現在の東京・神田にかけられた「今川橋」の近くで売り出した「今川焼き」が起源だといいます。

 

 

【堀田アナ】「関西で回転焼きってのがありますけど、それより今川焼きの方が先?」

【西尾会長】「そうそう。江戸から流れてきてるもんだからね」

 

というわけで、今回調査した結果…

関西・九州は「回転焼き」が中心。

一方、発祥と言われる関東では「今川焼き」が普及しています。

兵庫は「御座候」。

滋賀のごく一部では「しばらく」。

「大判焼き」は地域に関わらず、全国的に広く浸透しているようです。

このほかにも、地域地域で意外な呼び方がたくさんあるようです。

 

この食べ物を何と呼ぶかで、出身地が当てられるかも・・・?

 

【堀田アナ】

「関西は今川焼きっていう言い方にしなかったんですね?」

【西尾会長】

「だからよく夜店…縁日とか、ああいう時はほとんどの看板が今川焼きでしたよ」

【堀田アナ】

「回転焼きって一般的に言うようになったのはいつごろ?」

【西尾会長】

「その後でしょたぶん。(関西人は)マネしやからね。同じ名前じゃ面白くないから回転焼きと(名づけた)」

 

関東と同じ呼び方はしない!という関西人の意地が、「回転焼き」という名前に隠れている・・・のかもしれません。

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