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 高額なC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が流通していた問題で、最初に仕入れた東京都内の卸売業者の社長(78)が23日、朝日新聞などの取材に応じ、「昨年5月から20本強を約10人の中高年の男女から買い取った」と述べた。男女は医薬品の販売許可を持たないとみられ、警視庁が捜査している。社長は「偽造品とは思わず買ってしまった。迷惑をおかけし申し訳ない」と謝罪した。

 この業者はエール薬品(東京都千代田区)。厚生労働省などの調査では、同社は昨年11月以降、相手の販売許可の有無や身元を確認せずに、外箱などがない偽造品15本を買い取り、転売した。法律で義務づけられた購入記録には偽名を記載していた。

 社長は「外箱があるものも含め昨年5月から取引があった。20本強を扱った」と証言。仕入れ先は毎回ほぼ違う男で、身元を明かさなかったという。「関西方面の人が多く、広島弁のような方言を話していた人もいた」と話した。

 仕入れ値は薬価(1本あたり約…

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