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実技検査で事前調整認め陳謝

会見で頭を下げる(左から)小畑康生・県教委指導課長、由利聡・幕張総合高校長、佐藤宰・県教委学力向上室長=千葉県庁で2017年3月23日午後3時31分、渡辺暢撮影

 千葉県立幕張総合高校(千葉市美浜区)の入試で運動などの「実技検査」を受けた生徒をひそかに優遇していた問題で、由利聡校長は23日、県庁で記者会見し、実技検査でA評価を付ける人数を部活間で事前に調整していたことを認め、謝罪した。近く保護者説明会を開くとともに、月内に内部調査の結果をまとめるとしている。

     同校の前期入試は学力検査や内申書に加え▽部活動への参加を前提とした実技検査▽口頭での「自己アピール検査」--のいずれかを選び、A、B、Cの3段階評価を受ける。実技ではA評価が毎年130人いる一方、自己アピールは0~1人という選抜方法が受験生に知らされないまま数年間続き、A評価の生徒は不合格者の学力検査(500点満点)の得点より100点前後低くても合格するケースが出ていた。

     県教委の担当者も同席した会見で由利校長は「生徒や保護者に不安を与えたことを素直におわびしたい」と陳謝した。入試担当の教頭と教務主任から聞き取った結果、部活間でA評価を付ける「人数枠」を事前調整していたことや、自己アピール検査でなるべくA評価を付けないよう申し合わせていたことが判明したと説明。「枠で合格が約束されるような誤解を与え、不適切だった」と述べた。

     また、運動部顧問らが競技に秀でた生徒を勧誘し、A評価候補者として事前にリスト化していたことについても「あるかもしれない」と述べ、全教員から聞き取りを進めるという。由利校長はこうした仕組みを「部活動が盛んな学校の特色に合わせたもの」と説明。自己アピールでA評価を抑制していた点については「うすうす気付いていたが、世間の理解を得られるものではなく、透明性への配慮が足りなかった」と話した。【藤田剛】

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