娘の髪に 編み込みをする
娘が無事に小学校を卒業しました。
昨日の朝から私は、もう滅多に機会がなくなるだろうと考えながら
娘の髪を、30分も掛けて編み込みをしてあげました。
ネットでやり方を検索し、ふわりとアップに編み込んだ可愛いスタイルです。
癌になる前の私は有職者だったので、朝の忙しさの中では、娘の髪を編み込むなんて、思いもつきませんでした。
でもこの2年ほどは、あふれる時間の過ごし方を娘の為に使えるように、髪型を可愛くしてあげようと練習を重ねました。
中学校からは、編み込みやポニーテールなどの可愛い髪形は禁止です。
短くカットするか、後ろに一つまとめに縛るかですが、いつまでも母親の手を借りる髪型なんて、思春期の子供には面倒になるでしょう。
だから、最後になるくらいの力作を、娘の髪型に施しました。
娘は嫌がらず、私のこだわりに
早起きをして付き合ってくれました。
お母さんが具合が悪いことが、娘の髪型でわかる
朝の登校の前に、小学生の小さな子供には、髪をまとめることすら難しいものです。女の子でも、ハネたり絡んでいても、子供には気にならないものらしいです。
私の病気が公になってから
娘の髪型がボサボサのままか
綺麗にまとまっているかで
お母さん(私)の、朝の具合がわかるようになりました。
「お母さん、今朝、具合悪いの?」
娘の髪型から察知して
登校班のお友達や交通当番のママ達から
幾度となく心配されたと思います。
数え切れない、私が痛みに耐える朝
娘は可哀そうな程に気を使って
小さな声で「髪をくくってくれる?」
ベットまで、ブラシとヘアゴムを持ってきて、私を起こしました。
玄関の閉める音が静かに響きました。
私には娘を思いやる気持ちと、お腹や身体の痛みを、天秤にかける事しか出来ません。
残された静かな部屋で、いつも私の気がかりでした。
小学校6年くらいになると、ボサボサの髪型をお友達が綺麗にくくりなおしてくれたり、自分で練習してポニーテールくらいは出来るようになりました。
でも編み込みのアレンジは、私以外にできません。
おっと~のお弁当に手抜きをしても、娘の髪型は可愛らしくまとめてやりたかった。
卒業式の娘の姿を、感慨深く後ろから見つめました
卒業式は全校児童と6年生の保護者など
沢山の人が見守ります。
6年生が体育館の入り口から、二人ずつ並んで入場です。
娘はしっかりと前を向いていました。
席に座り、6年生は舞台を向いて、保護者席からは後姿です。
娘の後ろ姿も見えました。
本当に、一番かわいい髪形に見えました。
私が 生きていて 娘の髪を結ってやることが出来ました。
ほかの人には何でもないことでしょうけれど、私が娘の髪型を整えてやれるという事は、私が元気で生きている証拠です。
娘の成長と同時に
私の命を感じる後姿です。
私が生きていられて、娘の為に本当に良かった・・・
そう素直に思えました。
これは、朝仕上がった時のものです。
(式の写真は、ごちゃごちゃしている物しかありませんでした)
素敵でしょ!(#^.^#)
いつも皆様に感謝して、ブログをつづっています。
本当にありがとうございます。