たわしです!
突然ですが、皆さん、電気使いますよね?
、、、んまぁ当然ですよね。
現代人で電気を必要としない人はいないと思います。
そんな社会的インフラですから、電気代の値上げは万人に関係することです。
ところが、なぜ値上げになるのかはあまり知られていないことだと思います。
今回はそこについてまとめてみたいと思います。
電気料金が上がる二つの理由
そもそもなぜ来年度から電気料金が上がるのか。
それには主に次の二つの要因が挙げられます。
- 再エネ賦課金が上がること。
- 燃料費調整額が上がること。
と、言われたところで、それぞれ何なのかよく分からないですよね。
一つずつ見ていきましょう。
再エネ賦課金が上がる理由
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まずは再エネ賦課金が何なのかを見ていきましょう。
再エネ賦課金は、正式には「再生可能エネルギー発電促進賦課金」と言います。
国によって全国一律で定められる単価(再生可能エネルギー発電促進賦課金単価)に、自分が使った電気の量を乗じて算出する額です。
(再エネ賦課金=再エネ賦課金単価×自分の使った電気の量)
現在、日本では、再生可能エネルギーによって発電された電気は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって、電力会社が一定価格で買い取ることになっています。
その費用を、電気を使うみんなで負担して、導入コストの高い再生可能エネルギーの普及につなげようというものです。
その再エネ賦課金単価というものは、国がいろいろな要素(買取費用など)を考慮して算出しています。
平成29年3月14日(火)に経済産業省が「再生可能エネルギーの平成29年度の買取価格・賦課金単価等を決定しました」というリリースで発表したのがまさにその単価です。
リリースによると、平成29年度(平成29年5月分から平成30年4月分まで)の再エネ賦課金単価は「2.64円」となるそうです。
平成28年度は「2.25円」であったので、1kWhあたり「0.39円」の増額です。
なんだそれだけかと思いますよね?
単身世帯で月平均100kWh使用するとして、年間500円弱の増額です。...ちょっとイタイ。
家族が多ければもっと負担は大きくなるでしょう。
標準家庭(一ヶ月の電力使用量が300kWh)では、年間1400円程度の増額です。...意外とイタイですね。
これが再エネ賦課金が上がるということです。
ところで、これまでも再エネ賦課金単価は変化していました。
参考)再エネ賦課金単価の推移
H24年度:0.22円 (792円)
H25年度:0.35円 (1260円)
H26年度:0.75円 (2700円)
H27年度:1.58円 (5688円)
H28年度:2.25円 (8100円)
H29年度:2.64円 (9504円) ⇐New!!
※いずれもkWhあたり ( )内は標準家庭の年間負担額
こうやって見てみると、意外と負担額は大きいですね。。。
なお、お察しの通り(?)、今後も負担額は年々上がる予定のようです。
環境省の分析によると、2030年までは上昇を続けるようですね。キツい。
(環境省の公表している実際のデータなどを詳しく見たい場合はこちらから確認できます。)
実際の再エネ賦課金の負担感
難しい話が続いたので少しここで休憩(´_ゝ`)
実際の負担感を見てみましょう。
次のグラフは、わたしの「H27年度分とH28年度分の電気料金、および再生可能エネルギー発電促進賦課金相当額」が示されたグラフです。
(このグラフは、中部電力のクラブ カテエネで確認できるものです。中部電力の方は次の画像のリンクから登録することで、ご自身のものが確認できます。)
昨年度分が左側、今年度分が右側、再エネ賦課金が緑色で示されています。
見れば明らかですが、昨年度よりも今年度の方が緑色の部分が大きくなっていることが分かりますね。
つまり、再エネ賦課金が増加しています。
今までの話を考えると、来年度以降はさらにこの緑色の部分が拡大する(再エネ賦課金が増加する)ということです。
頑張って負担しましょう、再生可能エネルギーのために。。。(´;ω;`)笑
以上が再エネ賦課金についてのお話でした。
続いて、燃料費調整額について見ていきましょう。
燃料費調整額が上がる理由
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こちらもまずは燃料費調整額が何なのかを見てみましょう。
燃料費調整額とは、燃料の価格変動等による電力会社の負担を抑えるために設定されるものです。
日本は燃料を外国頼りにせざるを得ないですから、輸入に係る為替の変動等で電力会社が大きな負担を強いられることが無いように設定されます。
こちらは国ではなく、各社が単価を設定しています。
(燃料費調整額=燃料費調整単価×自分の使った電気の量)
ただし、負担を抑えるとは言っても、この値はマイナスに設定されることもあります。
中部電力の場合、H29年度4月分は▲4.63円/kWhということで、マイナスの値となっています。
この意味で言えば、負担を抑えるというよりは安定的に電力を供給できるような仕組みであるとも言えそうですね。
以上から、燃料費調整額が上がるというのは、このマイナスの値が小さくなり、その恩恵が減少するという事ですね。残念です。
まとめ
・再エネ賦課金は、国が決めた再エネ賦課金単価と自分の使用量によって決まる
・再エネ賦課金単価は今後もまだまだ上がる
・燃料費調整額は、各社が決めた燃料費調整単価と自分の使用量によって決まる
さいごに
年々電気代が高くなると思うと辛いですね...(;´Д`)
家にいると電気代かかるからカフェで時間潰しなんてゆうのも増えそう。
(そんなことしてるとカフェ代がバカにならないんですけどね。w)
もしくは新電力に切り換えるのもいいのかもしれないですね。
戸建てで家族で住んでいる場合はだいぶ変わるという話もありますし、一考の余地はあるのかもしれません。
最近は各々の家計のスタイルにベストな料金プランを無料で診断してくれるような面白いサービスもあるようです。
便利になればなるほど選択肢が増え、選択肢が多ければ多いほど考えることが増えて生きにくい。
良くも悪くも、それが現代というものですね。
そんな現代だからこそ、こうゆうサービスをうまく利用するのも一つの手かもしれません(´ω`*)
さて、長くなりましたが、今回はこれでおしまいにします。
よろしければ他の記事も読んでいってください。
それではまた(@^^)/~~~
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