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カノコイ2~彼女だって恋をしたい 蒼い陽炎のラプソディ 作者:リーフレット
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あなたが本当に大好きだから

惑星「ホールドミー・スライト」

草原にぽっかりと浮かんだ雲。ログハウスの梁にぶら下げた量子ラジオが、ざらついた音を立てている。
『決戦兵器『カゲロウ』が退役して、二十年目の今日、あらたに…』
「わぁっ、くすぐったあい」
挿絵(By みてみん)
クンクンと、小動物が少女の腕をなめる。
「お散歩にいくのなら、お洋服を汚さないようにね」
エルフ耳の若い女が、飼い主をたしなめる。少女はエプロンドレスの胸元をゆるめる。
するりと、フリル一杯のスカートが脱げ落ち、白いクルーネックシャツと、ややサイズ大きめのブルマ姿になる。うっすらとビキニのラインが透けて、裾から風切り羽がはみ出ている。ゼッケンに『りべれ』と書いてある。
じゃれ合うコヨーテ達。甘噛みが、エスカレートして喧嘩になる。
リベレが注意しても聞かない。彼女は、つい、指先をコヨーテに向ける。
「やめなさい」
エルフ耳の成人女性が立ちはだかる。
「その力は使えない筈よ。というか、此処はこの子達が安らぐ場所よ」
叱られたリベレは、小声で「ごめんね」と謝る。

「ねぇ、シアおばちゃん。何で、わたし、『りべれ』っていうの?…あっ! 流れ星」
「また、くるわね」
「うん、ぜったい来てね」
「ええ、あなたの事、大好きだから」
シアは、迷いを断ち切るように、踵を返した。

『オーランティア艦隊に次ぐ、次の攻撃目標は…』
『…攻略期限は、十二日と十二時間十二分』

【Next Distination →≫Planet Q.O.H's Buncket Hall】

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