岩尾真宏、二階堂勇
2017年3月23日21時59分
学校法人「森友学園」(大阪市)をめぐる籠池(かごいけ)泰典氏に対する国会の証人喚問は、「籠池劇場」さながらの様相になった。籠池氏は国有地売却問題の追及は受け流す一方で、安倍晋三首相の妻・昭恵氏との関わりを詳細に証言。政権与党は想定外の防戦に追われ、焦燥感を強めている。
安倍政権の幹部は、籠池氏が昭恵氏とのつながりを詳細に語った直後から、一斉に火消しに走り出した。
「事実関係は籠池氏の国会証言とは異なる」。菅義偉官房長官は23日午後の記者会見でこう強調した。菅氏はその直前の証人喚問でつまびらかにされた、昭恵氏付き職員が籠池氏に送ったファクスのコピーなどを記者団に配布。「夫人は中身には関わっていない」と語り、あくまで職員と籠池氏側のやりとりであると繰り返した。
菅氏が記者会見で、国会で議論された資料を記者団に配って説明するのは極めて異例で、昭恵氏が渦中に引き込まれていることへの危機感の表れとも言える。別の官邸幹部は23日夕、昭恵氏と籠池氏の妻とのメールのやりとりを印刷した紙を記者団に見せ、「昭恵夫人は、籠池氏の妻の長文のメールに何回かに一回、短く返信しているだけだ」と、昭恵氏の関わりは薄いとの主張を展開した。
政権与党は、この日の証人喚問で問題の幕引きを狙っていた。籠池氏のこれまでの発言や学園の経営状況などに焦点を当て、籠池氏が信頼性に欠けることを印象づけて、昭恵氏や政権側の主張の正当性を示す作戦だった。
午前の証人喚問で質問に立った自民党の西田昌司参院議員は、森友学園の資金繰りなどが「一番大事なポイントだ」と追及。新設予定だった小学校の建築費をめぐり、金額が違う契約書を国や大阪府に提出していた問題を籠池氏にただした。だが、籠池氏は「刑事訴追を受ける可能性がある」「議員の言っていることは的が外れている」とかわし続けた。
同党の葉梨康弘衆院議員は、籠…
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