蹴球探訪
異端のレジェンド 土屋征夫 41歳9カ月“J1最年長出場”(5月25日)
【プロ野球】<WBC>先発・菅野は6イニング3安打の熱投 「人生かけて登板した」2017年3月23日 紙面から
◇準決勝 日本1−2米国日本は攻め切れず、競り負けた。走者は再三出したが、得点は6回に菊池の本塁打で挙げた1点のみ。要所で米国に抑えられ、中軸はそろって無安打に終わった。守っては拙守が失点に絡んだ。4回は菊池の失策から菅野が先制点を与え、1−1の8回は千賀が1死二、三塁のピンチをつくり、松田が三ゴロの打球処理をもたついて決勝点を許した。 ◇ 無念の熱投だった。先発した菅野が6イニングを3安打1失点(自責は0)。「僕の人生を懸けるぐらいでマウンドに上がりました」。世界一を逃した悔しさもある。それでも、エースの投球は確かな輝きを放っていた。 雨が降り注ぐ中、初回からキレのある直球と変化球を巧みに操った。唯一の失点は0−0の4回だった。菊池の失策絡みで2死一、二塁のピンチを招き、マカチェンに甘く入ったスライダーを左前にはじき返され先制点を献上。失点後も決して崩れることなく、抜群の内容でマウンドを降りた。 16日に小久保監督から先発を通達されて以降、常に重圧は付きまとっていた。「いつ以来ですかね…。こんなに緊張したのは。先発を言われた日から、ずっと今日のことを考えていました」。そんな押しつぶされそうなプレッシャーがかかる中でも、エースとして堂々とした投球は示した。 自身初めてとなるWBCの舞台。野球発祥の国・米国との大一番で世界中に「SUGANO」の名をアピールした。敵将のリーランド監督も「メジャー級の投手だ」と称賛を惜しまなかった。 「自分の、野球のキャリアの全ての中で最高の経験になったと思います」。侍のエースは多くの思いを胸に帰国し、巨人のエースとしてシーズンに臨む。 (田中哲) PR情報
|