話題の「うんこ漢字ドリル」を買った。
ページを開いてすぐに分かった。これはネタではなく、本気の漢字ドリルだ。例文がうんこだらけの「日本一楽しい漢字ドリル」、爆発的ヒットの予感がする。
中身は極めてまっとうである。
「この本の特長」と「おうちの方へ」
漢字を効率よく覚える方法は「くり返し書くこと」であり、子どもにとって気持ちが盛り上がる魔法のような言葉「うんこ」をすべての例文にぶち込んだという。
「うんこかん字ドリルのつかい方」
わかりやすい。
「もくじ」
一年生の漢字が、この一冊ですべて学べる。
最初の漢字「一」のページはこんな感じ
この調子で、すべての漢字の例文はうんこまみれとなっている。
「玉」の覚え方はちょっと不安
「王さまに 、(てん)のような うんこがついて 玉に なる」とおぼえるのじゃ!
そのおぼえかたはどうかと思う。
学生証名書もついている
書きおわったら切り抜こう。
「うんこ先生」からみんなへ
正しいことを言っている。
裏表紙の「おうちの方へ」にも注意書き
心配しなくても、真似する人はいないだろう。
「うんこの例文」にここまでこだわる理由は何なのか?
この「うんこ漢字ドリル」を企画し、世に送り出したのは誰なのか。気になってしょうがなかった。発行元の文響社の代表は、山本周嗣氏。本書の編集も担当している。
Googleで「山本周嗣」と検索した。衝撃の画像が表示された。画像検索結果のページで確認する。
めっちゃ、うんこしてる。
Googleで「山本周嗣」と検索し、一番最初にヒットするのが水野敬也氏のブログ記事だった。
冒頭の山本氏のプロフィールがぶっ飛んでいる。
山本周嗣
元リーマンブラザーズ証券株式トレーダー。現在は(株)文響社(株)ミズノオフィスの代表を務める。幼稚園の時最初のお漏らしを経験して以来、時間、場所を問わずいたるところでウ○コを拡散し続けている35歳。その潔い漏らしっぷりは有名で、時に「ウ○コマスター」「ブラウンの稲妻」などの異名で呼ばれることもある。最近漏らしたのは2011年、4月。
ひとことで言うと、うんこまみれの人だ。
さらに調べると、山本周嗣は水野敬也の盟友であり、共にベストセラーを世に送り出してきた名編集者だった。現在、40歳の山本氏。うんこにこだわり続けた人生の集大成がこの「うんこ漢字ドリル」だと理解した。
あらためて「うんこ漢字ドリル」の表紙を見る。右下に記載されたコピーに気づき笑ってしまった。
成功!ってw
「うんこ漢字ドリル」は、1年生から6年生まですべての学年に対応している。学習指導要領では、1年生は80字、2年生は160字、3年生は200字、4年生は200字、5年生は185字、6年生は181字の漢字を学ぶことになっている。
6年間で学ぶ1006字、3018の例文すべてがうんこまみれ。編集者のうんこまみれの人生から生み出されたであろう本企画、そしてやり遂げるうんこへの執念。熱き編集者魂に震えてしまった。
まとめ
「日本一楽しい漢字ドリル」のコピーはダテじゃなく個人的には大満足の漢字ドリルだった。
もっとも、子供がやり遂げるかは別問題。うんこの力がどこまで通じるのか、そっと見守りたいと思う。
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