ロンドン有数の観光地である英国会議事堂とその周辺で22日、乗用車と刃物による殺傷事件が起きた。議事堂を警備していた男性警官(48)と通行人3人の計4人が犠牲になり、約40人が重軽傷を負った。実行犯の男は警官に射殺された。テロ事件として捜査を始めたロンドン警視庁は、実行犯が「国際テロに影響を受けた」との見方を示し、現時点では単独の犯行と見ている。
同庁などによると、事件が起きたのは22日午後2時40分(日本時間午後11時40分)ごろ。テムズ河畔の国会議事堂につながるウェストミンスター橋の上で、乗用車が歩道に乗り上げて暴走し、通行人を無差別にはねた後、議事堂の北側の柵に突っ込んで止まった。運転していた男は、徒歩で議事堂西側の門から敷地に侵入し、警備中の警官を刃物で襲った。
この事件で、乗用車にはねられた歩行者3人と、刃物で襲われた警官が死亡。実行犯の男も議事堂の敷地内で別の警官に銃撃された後、死亡した。
春の観光シーズンを迎えたロン…
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朝日新聞国際報道部