官邸関係者が「これは決定的だ」と確信したのは、TBS系「報道LIVE『あさチャン!サタデー』」が追及していた問題だ。
塚本幼稚園のホームページには《昭和61(1986)年5月11日 昭和天皇陛下 御臨幸》とのタイトルで、「昭和天皇陛下には、全国植樹祭の途次、当園に御臨幸賜り、園児より紅白のカーネーションをお渡し致しました」との記述があった。
ところが、同番組の取材に対し、宮内庁は「記録を確認しても、そのような日程はない。(昭和天皇は)塚本幼稚園には行かれていない」と答えたというのだ。
官邸には「籠池氏は、安倍首相本人に対応させるような人物ではない」との認識が広がった。
そこで寄付金問題については、菅義偉官房長官が16日午後の定例会見で、「首相に直接確認したところ、『自分では寄付していない。昭恵夫人、第三者を通じても寄付していない』ということだ」と発表させ、首相には対応させなかった。
その後、籠池氏の証人喚問が決まると、安倍首相は「よかった。これで公明正大に証言を得られて、白黒がハッキリする」と語ったという。
官邸関係者は、証人喚問に向けて自信を深めている。籠池氏側が寄付を受け取ったとする2015年9月5日の状況や、籠池氏側が公表した同月7日の郵便振替用紙についても、明らかな矛盾点を把握している。
事実関係を精査するなかで、官邸関係者が「最大の疑問」とするのは、籠池氏の「動機」だ。
籠池氏は10日の記者会見で「国会議員から口利きもしてもらっていないし、安倍(晋三)首相や昭恵夫人から何かしていたいただいたことはない」と断言した。だが、6日後に「寄付金をもらっていた」と豹変した。
この背景について、自民党関係者に先週末、ある推論がもたらされた。
「籠池氏は、周辺から『政府はあなたを刑事訴追する方針だ』と聞かされたようだ。逮捕を恐れて、野党を巻き込んで攪乱戦術に出たのではないか」