朴前大統領の逮捕状近く請求へ
【ソウル大貫智子】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領に対する検察の事情聴取が21日深夜終了し、検察は逮捕状を請求するかどうかの検討に入った。事案の重大性などから逮捕は不可避との見方が強く、韓国メディアによると、検察は早ければ今週末にも逮捕状を請求する可能性がある。
聴取は計約14時間行われ、朴氏は22日早朝、ソウル市内の自宅に戻った。朴氏の弁護側は21日夜、ラジオ番組で「逮捕の可能性を念頭に置いている」との認識を示した。
検察関係者は22日、逮捕状請求の可否について「調査内容を綿密に検討し、法と原則にのっとって判断する」と述べた。検察は、朴氏と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告が主導した財団設立に際し、各財閥が資金を拠出したのは朴氏と崔被告の強要によると判断。その後特別検察官は、サムスングループによる財団などへの拠出を賄賂と認定、朴氏と崔被告を収賄容疑で立件するなどしており、朴氏に対して計13の容疑がある。韓国メディアによると、朴氏は聴取で容疑を全面的に否認した。