ティラーソン米国務長官 |
スパイサー報道官はこの日の定例記者会見で、「ティラーソン長官がオーバルオフィス(ホワイトハウス執務室)でトランプ大統領に会い、韓日中外相会談の結果と中国の習近平国家主席を表敬訪問した結果について詳細に報告した」と述べた。
スパイサー報道官は「ティラーソン長官は今回の訪問で韓国・日本が我々(米国)の同盟であることを再確認し、中国には核兵器・弾道ミサイルを開発する北朝鮮を説得することを期待しているという点を明確に伝えた」と説明した。
「北朝鮮に圧力を加えるという中国側の約束を受けたのか」という質問に対し、スパイサー報道官は「ティラーソン長官は我々の戦略的忍耐政策が終わったという明確なメッセージを送った。トランプ大統領とティラーソン長官は、中国が北朝鮮にさまざまな圧力を加えると期待している」と述べ、中国の役割論を改めて強調した。
続いて「我々と中国は意見が100%一致したのではない。しかし習主席とティラーソン長官は両国間の隔たりを認識しながら協力することにした」とし「今後の両国首脳会談でもこうした基調が続くだろう」と話した。現在、米中両国は来月6-7日にトランプ大統領所有のフロリダ州「マー・ア・ラゴ」リゾートで首脳会談を開催する方向で調整している。
トランプ大統領とティラーソン長官は北朝鮮が最近実施した新型高出力ロケットエンジン実験について議論したという。スパイサー報道官は関連の質問に対し、「北朝鮮のすべての活動を注視していて、北朝鮮に対する懸念は強まっている」とし「ティラーソン長官がトランプ大統領と漸増する北朝鮮の弾道ミサイル脅威について議論したはず」と述べた。
この日、米国務省の定例記者会見では、ティラーソン長官が韓国側と夕食会をしなかったことに関する質問も出てきた。国務省のトナー報道官代行は「日程自体がなかった。ティラーソン長官はスタッフと夕食を一緒にすることで(日程を)終えた。彼は疲れて夕食を断ったのではない」と説明した。夕食会の省略に外交的な意味が込められているのかという質問もあった。これに対しトナー代行は「そうではない。単に(夕食会の)日程になかっただけ」と繰り返し強調した。
一方、尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官は米ワシントンでティラーソン長官の主宰で開かれる反イスラム国(IS)国際連帯外相会議に出席するため21日に出国した。