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フジ元記者ら書類送検 「関係壊したくなかった」組関係者に名義貸し
フジテレビ記者だった社員が指定暴力団関係者が乗用車を購入する際に名義を貸していた問題で、警視庁組織犯罪対策3課は22日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、フジテレビ元記者の社員の男(32)=東京都品川区=と暴力団関係者の無職男(59)=新宿区=を書類送検した。組対3課によると、ともに容疑を認めている。社員の男は「情報提供者としての(暴力団関係者の男との)関係を壊したくなかった」などと供述しているという。
送検容疑は平成27年3月、暴力団関係者の男の高級外車を購入する際に社員の男の名義を貸し、使用者などを社員の男と偽って国土交通省関東運輸局に申請し、登録したとしている。
捜査関係者によると、車はその後、指定暴力団山口組関係者などが使用していたことが組対3課に確認されている。
社員の男は当時、警視庁の記者クラブに所属。暴力団関係者の男とは取材を通じて知り合い、何度も飲食接待を受けていた。車のローン約360万円のうち約70万円は暴力団関係者の男が負担。残額は「ローンはすぐ返す」と言われたことなどから、社員の男が190万円を負担し、残額100万円についても社員が返済を続けているという。