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 バレーボールの全日本女子でエースとして活躍し、2012年ロンドン五輪銅メダルの木村沙織(30)=東レ=が22日、大津市内で引退会見を開き、「プレーどうこうより、負けて前ほど悔しいという気持ちがなくなった」と理由を説明した。木村は昨年10月、自身のブログで今季のプレミアリーグを最後に引退することを表明していた。

 04年アテネから4大会連続で出場した五輪で最も印象に残るのは、フルセットの末に中国を破ったロンドン五輪準々決勝だという。「あの試合がなかったら、メダルもなかった。チームの一体感がすごかった」。同時に「そうやって目標を達成していって、海外(トルコ)でもプレーし、(選手として)満足したのかもしれない」。

 昨年、結婚し、「スーパーで買い物をするのも新鮮だし、ご飯を作るのも楽しい」という。今後、競技に関わるかは未定で、「主婦をしながら、私らしく第二の人生を歩みたい」と語った。