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気に入らないこと全般批評(試し読み)

作者:毛賀深輪
文学フリマの出品作品の試し読みです。

5月4日は東京流通センター、ブース『エー14』へ!!!
川島「日本人の民度って言うほど高いですか?」

美島「低いとお思いで?」

川島「別に特別低いとも思わないですけど、総合的に見て他の国とトントンだと思いますよ。ウチだけ特別! みたいに日本人の民度の高さ誇りに思ってる人いますけど、本当にそうですか?」

美島「でもよく言うじゃないですか。日本人は道を尋ねたら教えてくれるし、置き引きもないし、忘れ物が帰ってくるって」

川島「日本人がそれを三大巨塔にしてやりたい放題美化してる感があるんですよね。逆に言えばそれ以外に目立った民度の高さの象徴はないでしょう?」

美島「でも、それだけでも世界的に見たらかなり意外なことだって聞きますよ?」
川島「他所の国は他所の国!! 他の国には日本にはない、いいポイントがあるに決まってるんですから! なんでその三大巨塔を勝手に民度を測る物差しにしてるんですか! ていうか道を赤の他人に尋ねる、道に荷物を置きっぱにしてる、忘れ物を取りに警察に行く、というシチュエーションって、そこまで個々が肌身に感じていますか!?」

美島「まあ、確かに自分の国だけすごい良いみたいな言い方はちょっとあんまり相応しくないかもしれませんよね」

川島「『日本』を語る時に大局的に捉え過ぎているから、赤の他人のように『やっぱ日本はすごいや』なんて無神経な言葉をガンガン吐けるんですよ。おかしい話じゃないですか? 別に自分が外国人に親切にした経験なんて無い癖に、『日本は外国人に優しい国』なんて言うの、違和感あるでしょう?」

美島「まあ・・・・・・」

川島「だって、実際問題自分の周りの人間ってそんなに民度高いイメージですか? 電車で目の前に立ったご老人に席を譲る人間と、寝たフリをする人間のどちらを見掛けますか? 高校生はなんで飲酒を自慢して、そして関係のないヤツが騒ぎを大きくしようとするんですか? 文系と理系は何故か見下し合うし、関西の人間はうるさいだ犯罪が多いだなんて罵る。それでも日本全体を見ればいい国ですか?」

美島「うーん。山梨も理不尽な言いがかりで静岡との間に確執を産んだのに、日本全体は平和、みたいな話は確かにおかしいですね」

川島「え? な、なんの話ですか・・・・・・?」

美島「あ、ごめんなさい。私、静岡県民のもので・・・・・・つい富士山の取り合いのことを想像してしまいました」

川島「山梨が無駄な足掻きをしてるみたいな言い方やめなさい・・・・・・山梨には山梨の主張があるでしょうが・・・・・・。まあとにかく、臭いものに蓋をして善人面するのはやめませんかと。特に、未成年飲酒と拡散する輩のくだりなんて最も不愉快ですね。未成年飲酒は勿論クズですが、それを取り上げるヤツの存在理由って何!? 法が裁けないから自分たちが鉄槌を下すとでも? 違いますよね。要は連中、偽善者の皮を被った賑やかし屋でしょ? ダメ人間の皮を被るダメ人間ってどんだけ最低な人種なんだよと」

美島「ちょ! 矛先がピンポイントになってますよ! 落ち着いて!」

川島「・・・・・・そうですね。余り日本人の悪口を言い過ぎると今度は在日認定されますからね。ここの所、メディアで過激な発言をしたせいで在日になっちゃった人増えてますからね。リズムネタが流行っただけで在日認定されるこのご時世ですし、そろそろ国内には純日本人がいなくなるステージに進みつつあるとさえ思うんですよね」

美島「気に入らないことが尽きませんねこの話題・・・・・・」

川島「というかですね! 日本人、日本好き過ぎじゃないですか? 最近」

美島「まだまだ尽きそうにありませんね」

川島「ここの所急激に好きになってない? ぶっちゃけキモくない? と思うんですが」

美島「そうですか。私は別に思ってないです。先生の先ほどの話も分かりますが・・・・・・やっぱり自分の国のことを誇りに思うことは自然なんじゃないですか?」

川島「そんなの当たり前でしょう。私ら、何十年この国にお世話になってると思ってるんですか。感謝しかありませんよそれは」

美島「じゃあ、何が気に入らないんですか」

川島「日本人が自分たちの国のことを愛するのはいいんですよ。問題は必要以上にそれを他人に発信していくことです」

美島「他人に・・・・・・というか、まあ海外にですか?」

川島「まあ基本的にはそうですね。あ、あと訂正です。『問題は』じゃなくて『気に入らないのは』の誤りでした」

美島「いいですよそんな細かいこと」

川島「よくないです。我が祖国日本全体の問題みたいに聞こえてしまうので、こういうグローバルなテーマを扱うときはあくまで一個人の主張というラインで話していますよっていうことをプッシュしておかないと・・・・・・」

美島「もう何でもいいですけど・・・・・・それで、海外に発信するなと」

川島「いや、してもいいですけど・・・・・・というよりそういう戦略もありますからいい所はどんどん発信するべきですけど」

美島「どっちなんですか」

川島「だから! 必要最低限のものだけ発信しなさいよってことです!!」

美島「何でですか。いいものは全部発信すればいいじゃないですか」

川島「じゃあ聞きますけど、貴方他人の自慢話とか興味あります?」

美島「それ全然違う話じゃないですか。日本のことを海外に発信するのは、時に国益に繋がるから自慢話のようなことをするかもしれませんけど、他人の自慢話に関しては100%当人の自己満足じゃないですか」

川島「いま日本が発信しようとしてるのって、自己満じゃないんですかねえ」

美島「ええ?」

川島「オリンピックを控えているからなのか分かりませんが、テレビはここのところやけに日本の素晴らしさをアピールする番組多いと思いません?」

美島「まあ、よく見かけますけど・・・・・・。別にいいじゃないですか。自己満じゃなくてちゃんと発信してる証拠ですよ」

川島「いやいや。あれ国内で放送してるじゃないですか。自己満ですよ」

美島「断言するの早くないですか・・・・・・? 国内にどれだけの外国人がいると思ってるんですか」

川島「百歩譲って外国人に向けて発信してるとしてもですよ? じゃあスタジオに外国人を大勢呼んだり、街頭インタビューで外国人に日本のいい所を無理矢理引き出すのは何の意味があるんですか。外国人が日本に対して息を呑んでリアクションを取っている様を見て自己満足したいからに他ならないでしょう!」

美島「他ならないって・・・・・・」

川島「そうですね訂正します。『他ならない』ではなく『だとしか私は思えない』でした」

美島「だからなんなんですかその予防線。変な所でチキンになるくらいなら、なまじ過激な発言するのやめたらどうなんですか・・・・・・」

川島「批判が怖いんじゃないんです。勘違いされると面倒臭いだけなのです。『あーこいつ間違ったこと言ってらあ〜、論破したろwww』とか思われても困るんですよ。でもとりあえず『個人の意見に過ぎません』って添えとけば幾ら反論されようとそんなものは一気にチラシ裏の戯言、暇人の呟きにしか満たないものになりますし、正当にいちいち相手をしなくていい理由になるんです」

美島「先生は、反論を極論で論破するタイプではなくて、反論を茶番にしてそもそも同じ土俵にさえ立たず、あまつさえ自分を大人な人間かのように昇華させてニヤニヤしてるタイプなんですね。最悪です」

川島「何とでも言ってればいいんです。それこそチラ裏だ。こんな馬鹿なことばかり言ってる変人に対して、何をムキになって糾弾してるんですかね美島さんってば恥ずかしい」

美島「都合のいい時ばっかり自分を変人呼ばわりして・・・・・・!!」

川島「話が逸れましたが、本当に日本がそこまで他の国を蔑ろにする勢いですごいすごいって思われているのなら、こちらからインタビューなんかしにいかなくても、向こうから垂れ込みがあり、その混じりけの無いピュアな意見を放送できる筈なんじゃないですか」

美島「そんな持ち込み感覚で番組作れませんよ・・・・・・」

川島「じゃああるいは、外国で日本のことをわざわざとりあげてニュース、バラエティにしてくれている番組を見つけて、国内の人々にお知らせしてあげる、という形で放送すればどうです? それくらいなら『あー日本はやっぱすげえや』とも思えますけどねえ」

美島「みんな世界丸見えみたいな番組になっちゃいますよ。いや世界丸見え面白いですけどね」

川島「だからって、自分から『すげえや』って言葉を引き出しに向かうって・・・・・・。よくもまあそんな自慰行為を外人に見せびらかせるものだと・・・・・・。というかそもそも『すごい』のは一部の技術者や伝統を作ったほんの一握りの偉人であって、なんでお前らが時代を切り開いた仕事人かなんかのようにしたり顔するのって話じゃないですか。『日本人のスゴイ技術者!』じゃなくて『スゴイ技術者!』でその人個人を紹介するんじゃダメなんですか?」」

美島「今回も果てしない闇がだだ漏れですね・・・・・・。でも、実際海外でも評価は高まっている背景もあるのは事実なんじゃないですか・・・・・・?」

川島「そりゃ潜在的な評価は高いでしょうよ。では聞きますけど、日本以外の国で、四六時中日本の話ばっかりしてる国ってどこですか」

美島「・・・・・・ないでしょうね」

川島「そうですよ。日本が日本の話ばっかしてる状態を見れば一目瞭然でしょ? 『すっげー!! 日本マジすっげーーー!!』なんて頻繁にエキサイトしている国なんてそうそうないのが現実ですよ。結局自分の国がみんな好きに決まってるんですから」

美島「うーん」

川島「勿論個人ではいるでしょうけどね? SUSHIを毎日食べながら『OHー!! ゲイシャー! ニンジャー! サメラーイ!』とか言ってる外国人もいるかもしれませんし、日本すごいすごいなんてほざいてるアホ日本人より、余程日本の文化や伝統に詳しい外国人なんて、それこそテレビでよく見るでしょう? そういう人たちが健気に他国文化を愛してくれる様が日本人にとって気分のいいものだったからと、あくせく『ニホンスゴイデース』って言ってくれる外人を探しに行くのが日本の卑しい所ですよね」

美島「・・・・・・私が唯一言いたいのは、先生が本当に愛国心や感謝の気持ちを持っているかなんて定かではありませんねっていう・・・・・・」
みたいな感じでフワッとした不満をひたすら文句つける内容の本でして、気づいたら100P書いています

本編はかなりボリューミーな作品になっています!
『エー14』を是非よろしくお願いします!

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