読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ENDOの日記

北海道在住ENDOの日記です。

西の河原でブリのショアジギング!

ショアフィッシング 料理

みなさん、こんにちは。

最近はお天道様がちょっと不機嫌ですね。

雨が降ったり強風が吹いたりしていますが、いかがお過ごしでしょうか。

先頃の日曜日も札幌では強風が吹いたようで、よさこい演舞の方々は大変な思いをされたことと思います。

 

 

そんな折、僕とタカヒコは連れ立って積丹半島に出かけていました。

目的はショアブリ、時は2016年6月11日の夜から翌12日の朝にかけて、場所は積丹の西の河原です。

f:id:ENDO:20160615022037p:plain

正確に言えば、西の河原の手前にある地磯ですね。

こちらでは札幌の強風が嘘のように穏やかで、少なくとも僕らが釣りをしている時間帯は終始ほとんど無風でした。

 

駐車場に到着したのが11日の21時。

僕らが一番乗りです。

やった!

まずは最初の関門であるポイント確保をクリアしました。

 

今回のメインは翌朝のブリなので、本番までまだ7時間以上もありますが、なんせ天候の良い日曜日ですから。

かなりの混雑が予想されます。

ジュウボウ岬まで行けば釣り場は広いのですが、僕らはチキンなので断崖絶壁のロッククライミングは避けたいところ。

また沼前岬は長距離のゴロタ歩きがあるので避けたく、アキアジ場はアップダウンが激しいので避けたい。

そんなチキンなうえに怠惰な理由で釣り場を選んだので、他でもない西の河原になんとしても場所を確保したかったんです。

十分に早い時間帯からポイントに入って場所を確保しつつ、夜のうちはロックフィッシングをしながら夜明けを待つ作戦です。

 

 

しかしこの西の河原にしても、例えば兜千畳敷のように易々と入れる釣り場ではありません。

およそ30分のゴロタ歩きを経て、釣り場に到着したのは22時頃でした。

 

f:id:ENDO:20160612231117j:plain

着いて早々にロックフィッシングを開始しますが・・・「ロック」がない!

分かってはいましたが、ここの海底はほぼ100%砂地なんですよね。

ロックフィッシュの気配はありません。

それでもかなり水深があるので回遊系のソイを期待して竿を振り続けましたが、やはりダメですね。

 

このポイントには2015年11月にもロックフィッシュを狙って入りました(釣行記はこちら)が、そのときも寂しい釣果でした。

それに加えて今回の無反応っぷり。

11月と6月ですから、ロックフィッシュを狙う時期としてはそれほど悪くないはず。

ここはロックフィッシュのポイントではないかもしれませんね。

 

しかし僕らのテンションは下がりません。

なぜなら、これ!

f:id:ENDO:20160612231120j:plain

わりと新しい血痕です。

その血液の量からして、恐らくはブリの血抜きの跡かと思われます。

これがそこかしこにあるんですよ。

 

釣れちゃってる・・。

おそらくは昨日、一昨日あたりに。

 

もとより今回の本命はブリ。

来るショアジギングに備えて体力を温存すべく、釣れないロックフィッシングに見切りをつけて磯場に寝転がりますが、翌朝への期待に目が冴えて眠れません。

 

それから夜明けまでの3時間の長いこと。

寒さと期待で眠れぬ夜を過ごし・・・たのは僕だけでした。

タカヒコは熟睡。

あんまり熟睡したので寝冷えしてしまい、朝には帰りたい気持ちだったそうです。

 

それぞれの夜を過ごし、ともあれ、夜明けです。

 

f:id:ENDO:20160615144936j:plain

午前3時半、朝露に濡れた磯場に立ち、いよいよジギングを開始します。

 

僕はフリーフォールで食わせるのが得意(あとで調べたらあまり一般的ではないようです)なので、ボトム付近のスローなワンピッチを中心にアクションを組み立てます。

 

対するタカヒコはボトムをとってから速めのワンピッチジャークをしているようです。表層より少し下のレンジまで一気に巻き上げているような感じでした。

 

 

・・・しかし高まる期待とは裏腹に、どちらのジグにもサカナからの反応はなし。

そうこうするうちにあっけなく朝マヅメが終わってしまいました。

時刻は5時。

あたりはすっかり明るくなっています。

 

 

もしかして釣れないのか?

 

 

僕の脳裏にそんな考えが過り始めたとき・・・

 

「かかったぁー!」

 

振り向くとタカヒコのロッドが大きく弧を描いています。

 

おーっ、それブリでしょ!

 

大急ぎで自分のジグを回収してサポートに回ります。

タモを手に取り、タカヒコの隣へ。

そのファイトを見守ります。

 

タカヒコのラインシステムはメインライン PE 1.5号+リーダー フロロ 16lb(ブラッドノット)という、ブリを狙うにしてはライトなもの。

もちろん何度もドラグを出されますが、チャンスを見計らってサカナをリフトし、ジリジリと距離を詰めています。

しかし相手は命懸けですからね。

文字通り、必死に抵抗します。

 

頑張れー・・

 

 

一進一退の攻防を繰り返し、どれほどの時間が経ったでしょうか。

ついにサカナが見えてきました。

 

銀色に光る魚体、黄色い尾。

やはりブリだ。

僕は海面近くの足場まで降りてタモ入れのチャンスを待ちます。

 

最後は「リフトー!」の合図で一気に水面まで浮かせてもらい、無事にネットイン!

 

f:id:ENDO:20160612232555j:plain

ナイス!

 

f:id:ENDO:20160612231131j:plain

やりました。やってくれました!

サイズもなかなか良くて、およそ70cm.

 

やー、本当に嬉しいですね。

自分が釣ったわけじゃないのにね。

ハイファイブで喜びを分かち合います。

 

 

でもオレも自分で釣りたい。

まだいるでしょ! 

f:id:ENDO:20160612231754j:plain

 

タカヒコにヒットしたアクションを教えてもらい、その真似をすることにしました。

 

ボトムをとり、速めのワンピッチジャークで表層ちょい下まで一気にジグを泳がせる。するとジャークを強制ストップされるようにヒットしたらしい。

 

僕にとっては慣れないアクションだったので最初は苦戦しましたが、ややしばらく練習してコツをつかんだ頃に、そのときは突然やってきました。

 

(着底して、速いワンピッチジャークで一気に巻きあ・・・)ガツン!

 

うわっ!食った!

 

「食ったよー!」とタカヒコに告げ、アシストをお願いします。

なんせ僕のラインシステムもタカヒコに負けず劣らずライトでしたから。

メインライン PE 1.2号+リーダー フロロ 20lb(ブラッドノット)です。

 

 

ジーーーーー!とドラグを出してグングン突っ走るサカナ。

ラインの先には青物がいます。

 

ファイトしながらドラグを調整して、ハンドドラグでさらに微調整。

リフトできるときにリフトして、相手に突っ込まれたらラインテンションをかけつつも走らせる。

 

そんなことを繰り返し、サカナとの距離を少しずつ詰めます。

ライトタックルでの釣りはスリリングで最高です。

 

 

数分間のファイトを経て、ついにサカナが見えました。

 

ブリだ・・!

 

最後はタカヒコが海面近くの足場まで降りてネットインしてくれて、僕に軍配!

f:id:ENDO:20160612232744j:plain

時刻は6時。

タカヒコに遅れること1時間、僕もブリをキャッチできました!

 

f:id:ENDO:20160612231355j:plain

今シーズン初のブリ!嬉しい!

サイズは65cmくらいでした。

 

 

f:id:ENDO:20160614215700j:plain

ヒットルアーは撃投ジグ エアロ 40g.

 

おっけー!

血抜きしよー・・・「食ったぁ!」

 

僕が血抜きのためにナイフを取り出したところで、背後からタカヒコの叫び声が聞こえました。

連続ヒット。

どうやら群れが回遊してきたようです。

 

 

またしてもブリの強靭なファイトを存分に満喫し、2匹目のサカナをキャッチしていました。

f:id:ENDO:20160612231358j:plain

2匹目って、1匹目よりも落ち着いてファイトできますよね。

 

 

僕も自分のサカナを手早くストリンガーにかけて、釣りを再開します。

群れがいるうちに釣りたいもんね。

 

ボトムから一気に巻き上げるワンピッチジャークで、ガツン!と根がかりのようにリーリング強制停止。

 

f:id:ENDO:20160612232019j:plain

ジーーーーーーー!

かかったサカナは沖に向かって走る走る。

さっきのブリより明らかにトルクがあります。

パワー勝負をしたら間違いなくラインを切られるので、ドラグを少し緩めたところ、スプールのラインがなくなるくらい一気に沖に走られてしまいました。

 

それでも時間をかけてなんとか距離を詰めると、今度は海底に向かって突っ込みます。

ラインを張っていたら根ズレで切られる・・・!

スピニングリールのベールを起こしてラインを完全にフリーにし、ハンドドラグでラインテンションをフックオフしない限界にまで下げます。

 

沖に泳ぎだしたところでベールを戻し、できるだけ沖目でサカナを浮かせますが、足下まで寄せると再び海底に突っ込まれてしまいます。

 

そんなことを5回も6回も繰り返し、サカナが疲れたところで一気にリフト!

 

f:id:ENDO:20160612232351j:plain

1匹目より少しだけ大きい70cm.

ファイトからすると80cmはあると思ったのですが、思いのほか身長はありませんでした。

でも太い!

素晴らしいファイターでした。

 

 

それにしても、この日のタカヒコの勢いは凄まじかった。

次々にブリをかけます。

 

f:id:ENDO:20160612232032j:plain

めちゃくちゃ楽しそうにファイトするので、見ているこっちも楽しくなります。

 

 

f:id:ENDO:20160612231557j:plain

お、魚体が見えてきた。

 

f:id:ENDO:20160612231558j:plain

リフトして・・・

 

f:id:ENDO:20160612232752j:plain

キャッチ!

 

 

もう最高です。

なんだこの最高な日は。

さいっこー!

 

 

結局、タカヒコが5時台に1本、6時台に2本の計3本。

僕が6時台に2本を釣って、満足したので7時に終了としました。

 

f:id:ENDO:20160612233024j:plain

夢のような釣りでした。

釣果もさることながら、気候が穏やかで、喜びを共有する友人もいて。

なかなかないだろうな、こんな日は。

 

帰り道でも興奮さめやらず、ほとんど徹夜なのに眠くならなかった・・・のは最初のうちだけで、余市あたりで鉛のような眠気が襲ってきたのでタカヒコに運転を代わってもらいました。

アドレナリン全開で気付かなかったけど、疲れていたみたいです。

考えてみれば、そりゃあそうだ。

22時から7時までという本来ならベッドで寝ているはずの9時間を、屋外で釣りをして過ごしたんですから。

 

でも、それだけの価値のある釣行でした。おつりがきます。 

 

 

 

さて、このブリどうやって食べよっかな。

タカヒコの運転で眠れたおかげで帰宅してからも割と元気だったので、その日のうちに何品か料理を作ってみました。

 

まずは定番。

f:id:ENDO:20160615232400j:plain

ブリの照り焼き。

 

さらに焼き物。

f:id:ENDO:20160616004827j:plain

 

こちらはカマ焼き。

f:id:ENDO:20160615232530j:plain

 

そして西京焼。

f:id:ENDO:20160615232502j:plain

 

この時期のブリにしては脂があったので、ブリしゃぶもやってみました。

f:id:ENDO:20160616004721j:plain

 

優勝は満場(僕と妻)一致で西京焼でした。

 

 

ブリの食味って、実はちょっと独特ですよね。

少し酸味がかっていると言いますか・・。

ひとによっては「生臭い」と表現するかもしれないニオイもあります。

 

そこでこの西京焼ですよ。

 

味噌ダレ(味噌+日本酒+みりん)にしばらく漬け込んでから焼くのですが、味噌の風味とブリの身の味は相性バツグンです。

しかもどういうわけかニオイも消えてしまうんですよね。不思議。

みなさんもブリを釣ったら試してみてください。

オススメです。

 

 

 

改めて言うまでもありませんが、今回の釣りは僕にとって思い出深いものとなりました。

あまりに最高すぎて向こう3年チカも釣れないんじゃないかと心配になるくらいですが、まぁもしそうでも良いや。

またこんな日が来ますように。

30回に1回こんな日を体験できれば、それで残りの29回は報われます。

 

また、出かけます。