ネットで記事を読んでいたら、夢を叶えたアメリカの高校生の話が載っていた。こんな話だった。
「任天堂で働くことが夢だけどどうしたらよいかわからない」って彼がとある交流サイトに夢を叶えるためのアドバイスを募ったのが高校を卒業したころ。彼は高校在学中に交換留学生として日本へ行って日本語を学び、再び大学でも日本の立命館大学戻ってきた。金銭問題を抱えながらも勉強を諦めず、大学在学中には任天堂へインターシップで働く経験ができた。卒業後は任天堂に入社することが叶い、なんと任天堂の新作「ゼルダの伝説プレイスオブザワイルド」で野生動物プログラミングの担当者として名前が載っているのだそう。
すごくない?
彼はラッキーなのか?
運と縁だけなのか?
いや、間違いなく努力だよ。努力の継続。
金銭的な問題を抱えながら…ていうのが、私には特に響いた。
「いつか刈り取る日が来る日のために、種をまき育て続けることが大事」って昔流行った自己啓発系の本の中に書かれていたけど、きちんとそれをこなして夢を叶えられる人って一体何人いるんだろう。
以下、長いよ。4,000字あるから暇な人だけ読んでくれたら嬉しい。今日は雑記だけどまじめモードだよ。
- 家庭環境からの影響はたしかにある
- 自分の育った環境
- 親に愛されたかった過去
- うちは多分「毒親」ってやつ
- ブログにネガティブコメントもらったよー
- カナダの永住権を取るって言ったら笑われたよ
- ネガティブなコメントを書いちゃう人は幸せになってほしい
- 一度逃げてもいい
- 英語は日本人には難しい
- 就活の面接が全部受かった理由
- おわりに
家庭環境からの影響はたしかにある
そりゃあ生まれた家庭環境だとかで、努力が必要なレベルは変わってくるとは思う。
カナダ西海岸の方に住んでいた頃、実家が金持ちな人ばっかりで嫌になった時期が正直あったよ。代々続く医者の家系、政治家関係、教授、資産家、芸能関係だったり、そういう家に生まれたら、もう全然基礎体力(財力)が違うんだもん。如何にも愛されて育ってきましたって顔をしている人が多くて、羨ましいってもんじゃなかった。
自分と根本的に違うって思ったのは、「精神的な余裕がある」ってこと。だから、優しくしてくれるし、ひがみっぽくもないし。比べるなんて無駄なことだけどさ、家庭環境によって与えられるものの差を知って、それが原因で乗り越えられない壁も存在するってわかった時は、めげそうになったことは何度もあったよね。そういう子たちは、そういう家系であるが故の悩みがあったり努力もし続けてきたりしたわけだけど、生まれ落ちた瞬間から全然生活や環境が違うからそりゃあ同然だよねって、ひねくれた私は思っちゃうこともあった。一方、自分は反対に親への仕送りを考えないといけないくらいだしサ。いつもお金に困ってて、付き合いもしたいようにはできなかったし。憂いちゃうよね。
自分の育った環境
海外に出るのに「十分な資金を貯めていなかったから自業自得」って言う人もいたけどさ、ある程度はまあそうかなーとは思える。だけどね、実家は何をするにも協力的じゃなかったし、あれ以上は難しいってこともあるよ。貯めるのが上手ではなかったってこともあるけれどね。
まず、母は私にはお弁当を作ってくれなかったし。洗濯や掃除も私のだけしてくれなかった。高校生の時は自分でバイトして、毎日お昼はパンを買っていたんだよね。夜もバイト代から出して外で食べたりしていたし。大学生になっても、社会人になっても、実家が非協力的なのは変わらなかった。その頃になると、さすがにもう期待もしていなかったけど。
友達の親はみんな駅まで迎えに来てくれたりするのに、うちは駅が近くになかったし当然迎えに来てくれたことなんてなかった。一時間に二本しかないバスで1時間かけてまず都心まで出てさ。大学へは二時間半かけてどうにか通ったからね。
行き帰りに痴漢に遭ったり変態に遭うなんてしょっちゅうで。一度なんかはバイト帰りに、自宅近くのバス停からの帰り道に襲われかけたこともあってさ、でもそれでも親は変わらなかったのは衝撃だった。さすがに心配はしてくれたけど。一人暮らしをすることとどっちが良いかって考えたけど、金銭面ではあまり変わらなくて、土地柄もあり結局海外に出るまで実家にいたんだ。
親に愛されたかった過去
だけど、雑誌のアンケート結果とか見て愕然としたよね。実家暮らしだと普通は貯金とかめっちゃあるんだーって。私は親をちょくちょく食事に連れてってあげたり、旅行に連れて行ってあげたり。今思うと我儘を聞きすぎだったと思うけど、親に愛されたいって気持ちが強かったから、そういうことを結構しちゃったんだよね。それでお金が溜まっていないのは自分が悪い・甘いって言われちゃうのかもしれないけど必死だった。親に褒められたくてミスコンで賞まで取って。でも、特に何も変わらなかったね。たしか、副賞のカメラをあげて「古いやつだね」って言われたことだけ覚えてる。
当時、親が協力的な友達がすでに350万貯金が貯まってるって言っていた時は、頭を殴られたようなショックを受けた。嗚呼、親が違うとこんなにも差ができるんだって。
うちは多分「毒親」ってやつ
今で言う「毒親」ってやつだったんだろうなって。これ系のはKindleで無料だった本しか読んだことがないけど、多分そうだと思う。母親自身も親から平等に扱われなかった経験があるから、そういう過去が自分の子育てへと影響しちゃったのかなって。
これは海外に出て、親と離れて暮らしてから気づいたことでだいぶ楽になれたよ。海外には色んな家庭環境で育った人がいるから、日本だったら親友にも言えないようなことを結構普通に話せちゃう世界がそこにはある。
ブログにネガティブコメントもらったよー
「英語が全くできなかった私が海外に出たキッカケ」って話を少し前に書いたんだけど、実はその中に「甘すぎる。釣りかと思った。」ってコメントが来てビックリしたことがあった。前のアメブロでは規制があったのか、5年ほどブログをしていたけど一度もそんなこと書かれたことなかったし。
多分、あんまり幸せな今を生活できていない人が書いたのかなって思うけど。
だから、今回は本当のことを書いたよ。根本的なところを。人の文章なんて表面的であることがほとんど。魅力的な文章を書くには勉強と努力と軌道修正の積み重ねが必要だと思うけど、見せかけの自分を作り上げることだったらいくらでもできるだろうし。でも、書いたよ。うまくないけど「伝えたいことは意外と伝わる」ってどこかに書いてあったからそれを信じてみたよ。文章の書き方については勉強中だから、これから努力するね。
で、なんで書いたかっていうと、人から羨ましいって思われたいって気持ちも今はもうないし、反対に同情を引きたいわけでもないの。ただ、人生にもがいている人がいるなら、私もそっち側だよって言いたいの。
カナダの永住権を取るって言ったら笑われたよ
カナダの永住権を取るのにも、英語力ゼロから始めたから色々大変だったよ。心無いことを言ってくる人は当然いたし、私の取得方法は当時無名だったから「だまされてるんじゃないの?」とかって、嬉しそうに馬鹿にして笑って言ってくる人もいた。最後に私が永住権を取得した時はコロッと態度をかえて、「真剣な相談がある」とかって呼び出しされたけど。
でも、そういう人は結局永住権を取れずに帰っていったね。私からしたら、お金にある程度の余裕もあるのに、努力することを途中でやめてしまってもったいないなって思った。あと少しだったのかもしれないのに。
私は永住権取得の後に、パートナーの結婚ビザを出してあげたい気持ちで最初からカナダを選んだからさ、多分覚悟が全然違ったんだよね。だって、ビザを取れる可能性は日本人だからほとんど一緒だったと思うし、何ならいざとなれば実家に「金を無心する」って選択がその人にはあったわけでしょ。とっくに成人した男なのに。羨ましいことで。
それに、あの永住権の取得方法は自分で調べたんだよ。英語なんて全くできないのに、カナダの英語のサイトを辞書片手に片っ端から読んでいったんだ。って、あの時言わなかったことをここに書いてみる。
ちなみに最初のカナダへの入国方法はワーキングホリデー。これもお金の関係。確かにホリデーで来ている人が多かったから、目的が違いすぎて、私にはそこまでワーキングホリデーの友達はカナダではできなかったかな。
ネガティブなコメントを書いちゃう人は幸せになってほしい
はてなブログを開設してもう少しで1か月。はてなブログの悪い面も少しわかってきた。気にしても仕方ないけどさ、こういうことから自殺願望が4人に1人とかってまで発展していっちゃうんじゃないかって思ったよ。ニュースを読んで。顔を合わせたら絶対言えないようなことを平気で言っちゃうんだもん。
まーでも、今回はそういうコメントを書いてくれた人には感謝だけど。
周りは気を遣って言えないことを言ってくれるって言う良さはあるって思ったから。多分その人は今幸せじゃないし、沢山の挫折を経験しているから、上から目線ってことはなしにしても、アドバイスみたいな気持ちで書いてくれたんだと思う。ありがとうね。その人には幸せになってほしいって思うわ。
一度逃げてもいい
何かをしようとすると、心ないことをいう人や、何も言わないけど馬鹿にしたような態度を取ってくる人も出てくると思う。アドバイス本とかには「良いことだけを取り入れて」とかって虫の良いことが書いてあるけど、実際人間は弱いし難しいじゃんね。
そういう時は、一度逃げてもいいと思うんだ。
私なんか英語本当に嫌いだったから、まず英語の壁がTOEIC550だったからね。笑っていいよ。でも、そこから努力し続けて永住権取れるまでになったし。今だったらついていけるほどではないけど、大学に入れるくらいまでになったし。
逃げてもいいけど、でも、少ししたらまた戻ってこよう。いけそうなら。って思うんだ。でも、どうしても無理だったらそれはやめて、全く違うことに挑戦してみてもいいと思うし。人生一回しかないからさ、修復不可能になってしまうほど自分を追い込んでしまうのはもったいないよ。
海外に出たことを逃げだという人もいるよ。まーでも、そういうことを言う人は何をしても言うだろうし、反対に、自分にも言葉が返ってきているだろうしね。
英語は日本人には難しい
英語は海外にいたらできるようになるわけじゃないよ。海外にいるってのはモチベーションを維持しやすいって程度だと思う。個人的には。20年住んでいても、全くと言っていいほど英語ができない人を何人も知っているから断言できる。
特に日本人には英語って難しいからサ、最初はTOEIC300点台でもそれ以下でも誇っていいと思うよ。反対に850あっても、現地で生活して対等に渡り合っていくのには全然足りないってことは、そのうち知っていけばよいと思う。段階でね。
就活の面接が全部受かった理由
就職活動の時だって、早くに内定決まったからって羨ましがってくれる人もいれば、ひくようなことを裏で言ってる人もいたなぁ。だけど、私、就職面接の練習のためにイベントコンパニオンのバイトをして、そっちで沢山面接の経験があるからね。いくつも面接受けたのに全部落ちたこともあるから。だからこそ、就活では面接に一度も落ちなかったんだよ。面接楽しいって最後の方は思ってたし。
だから、人の表面だけを見てこうだって思っちゃいけないと思う。君も素晴らしいし、素晴らしく見える人だって、すごくない時代もあったかもしれないよ。もしくは、過去に素晴らしくても、今は堕落した生活を送っていたりとか。
言いたいことは、それでも夢は諦めなければ叶うって私は思いたいってこと。
おわりに
よく自己啓発とかでもあるんじゃないかな。まずは小さな目標を立てて、それを1つ1つ乗り越えていく。そうすれば、中期的な目標だって長期的な目標だって、その繰り返しの延長線上に過ぎないって。うん、そうだと思う。
「人生なんてだいたいうまくいかないもの」って言葉をどこかで読んだ。
反対に、辛い時はそういう言葉を思いだして、でも努力は続けていこうよ。
私は海外に住んでいるからちょっと感覚ズレていると思うし、普通の日本人ではもうないと思う。だけど、普通って何?普通の概念は誰が作るの?普通じゃないといけないって誰が決めたの?
働いているとムカつくことが多いし、お給料は我慢料だなんて言われることもあって。だけど、人生は自分のものだからさ、死ぬ間際になって「あの時・・・」って後悔しないように生きてほしいって思う。私も英語全然できなかったし興味もなかったのに永住権自分で取れたしさ、差別だってあるけど、みんな頑張ってるって思って頑張るからさ。疲れた時は逃げていいし、泣いていいけど、落ち着いたらまた戻ってこようよ。で、また努力しよう。それを繰り返すことで、小さい夢を、できることなら大きい夢もいつかは叶えられるための努力をし続けようよ。私も頑張るからさ。
大切なのは種を蒔いて、肥料を変えてみたりしながら育て続けることだと思うの。
いつか時期が来たらすぐに刈り取ることができるように。
ゼルダの彼に良いこと教えてもらったな。うん、がんばろう。