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【プロ野球】

<WBC>筒香、中田「USAコール」封じる! 2人で米国を打ち負かす!!

2017年3月22日 紙面から

打撃ケージの横で話し込む中田(左)と筒香=ドジャースタジアムで(棚橋慶太撮影)

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 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)取材班】悪役になろうが絶対に勝つ!! 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンは20日、当地のドジャースタジアムで、21日(日本時間22日)に行われる米国との準決勝に向け最終調整を行った。主軸の筒香嘉智外野手(25)と中田翔内野手(27)が打撃練習で快音を響かせ、打倒・米国を宣言。2大会ぶりの世界一奪回へ向け臨戦態勢は整った。

 5万6000人の収容を誇るドジャースタジアム。準決勝は、地鳴りのような「USAコール」が響くことは想像に難くない。小久保監督も「完全アウェーの雰囲気になる。飲まれないことが大切」と力説。その空気を蹴散らすのは日本が誇る筒香、中田の大砲コンビしかない。

 筒香「いい芝生だった。アリゾナに比べて打球が伸びないなというのはある。メジャーの球場だからどうのこうのはない。僕は緊張しないタイプなので。どの試合だろうと変わらない」

 何事にも動じない強い心でここまで侍ジャパンをけん引。それは、後を打つこの男も同じだ。

 中田「まだ観客が入っていなくてなんとも言えないけど、アウェー感は半端ないと思う。それが好きな人間はいないと思う。でも、準決勝を楽しみに1日を過ごしたい」

 両主砲ともに打撃練習では心地よさそうに快音を連発。環境や雰囲気に左右されるほど、ヤワではない。敵地の逆風は百も承知。悪役になろうがブーイングを浴びようが、世界一の頂に駆け上る準備は整った。

 1次、2次リーグでは、筒香が打率3割6分4厘、3本塁打と存在感を発揮。中田もタイブレークにもつれ込んだ2次リーグのオランダ戦で決勝打を放つなど、打率2割9分4厘、3本塁打、8打点と気を吐いた。米国の先発は昨季16勝のナショナルズ・ロアーク。150キロ前後のシンカーを武器にチームのナ・リーグ東地区優勝に貢献した右腕は強敵に違いないが、攻略に向け揺るぎない自信をのぞかせた。

 筒香「打席で感じながら打つしかない。そういう感じ。これまでと同じようにやるだけ。投手が誰でも打席で自分で感じたものを打つ。勝つためにやるしかない」

 中田「練習試合で確認はできた。日本にいる外国人投手よりツーシームが内に食い込んでくる。しっかり対応したい。先に点を取って投手に楽に投げてもらって、守り勝つ。それを目指したい」

 勝てばファイナル、負ければジ・エンド。一発勝負をモノにするためにも筒香、中田のバットは欠かせない。両大砲が導く歓喜の瞬間はすぐそこ。同じ時代に生まれ、ともに10代から怪物と呼ばれてきた左右のスラッガーが、日本に熱狂をもたらす。 (土屋善文)

 

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