コラム - インタビュー -

第13回「番外編 川島隆太の夢」

東北大学 加齢医学研究所 教授 川島隆太 氏

掲載日:2006年9月5日

「道を拓く 脳のメカニズムに迫る」

脳の研究成果をもとにしたゲームの監修などでおなじみの川島隆太東北大学教授を迎え、脳のメカニズムに迫ります。

- 現在の夢は?

川島隆太 氏

川島隆太 氏

今の夢は、少し暇になって研究に没頭することかもしれません。
私自身の仕事の時間の一部を使って社会貢献をするつもりだったんですけれども、例えば、認知症の方が良くなったりとか、認知症の予防ができそうだという、ものすごく高齢化社会にとって重要な知見が偶然出てきてしまった。
だから情報を出した責任者として、きちんとそれが世の中に根付くまでは、やり続ける義務があると思っています。

そちらの方に少し力をいっぱい吸われ過ぎていて、私自身が求めたい「脳と心の関係の研究」といったところに割く時間が少し減ってきていますので、なんとかそこのバランスを早く取り戻したいなと。
そのためにも、社会貢献活動をきちっと仕上げてしまうというのが、僕自身が幸せになるための方法かな、というふうに思っています。

- 自由な時間があったら?

自由な時間があったら、恐らく僕は大学に出てきて研究したいというふうに考えると思います。
家庭を顧みないと言われちゃうかもしれませんけれども、やはり時間が少しでもあれば、自分なりに「脳と心の関係」に至るような実験を組みたいし、そのための実験をしたいし、そしてその解釈をして、その文献考察をして、論文として発表するということはどんどんやっていきたい、というふうに考えています。

(完)
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