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 韓国の朴槿恵(パククネ)前大統領(65)は22日午前、検察の事情聴取を終え、帰宅した。検察は21日午前に朴氏に出頭を求め、サムスン電子副会長らから約束分を含め総額433億ウォン(約44億円)の賄賂を受け取ったなどの疑いで取り調べていた。今後は供述内容を検討。週内にも逮捕状を請求する可能性がある。

 朴氏は22日午前6時55分に事情聴取を受けていたソウル中央地検の庁舎の玄関に姿を現した。記者団の質問には答えず、車に乗り込んだ。朴氏が検察に出頭したのは21日午前9時25分だった。

 検察関係者によると、事情聴取は21日午前9時35分から始まり、食事や休憩を挟んで午後11時40分に終了した。その後、供述調書の内容を確認する手続きに入ったが、時間がかかったとみられる。

 検察と特別検察官はこれまで朴氏と支援者のチェ・スンシル被告らをめぐる事件で計39人を起訴した。起訴内容によると、収賄のほか、機密文書流出▽財団設立のため企業に計774億ウォン(約78億円)の資金拠出を強要▽朴政権に批判的な芸術家らの「ブラックリスト」を作成――など職権乱用や強要など計13件の容疑で朴氏はチェ被告らと共謀したとされる。

 朴氏の容疑の重大さに加え、共…

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