あまり見る機会が無いパソコンの中身。
CPUが入っているとか、メモリがささっているとか言われても、見たことがない人にはピンときませんよね。
今回は実際にその中身を見ながら、パソコンの構造について学びます。
※ここでは、主にデスクトップパソコンを例に解説しています。
本体カバーを開けると、さまざまなパーツが見えます。主なパーツは以下の写真のような構成です。
パソコンの大きさやタイプ、メーカーが違っても、だいたい同じようなパーツが組み込まれています。
パーツを人や物にたとえるなら、CPUは「頭脳」、CPUが働くための作業場所となるメモリは「机」、データを保存するHDD(ハードディスクドライブ)は「引き出し」、各部品に電気を供給する電源ユニットは「心臓」のようなものでしょうか。それらすべてを「マザーボード」がつないで、パソコンは働いています。
中身を開けたときに大きな冷却ファンが見えますが、このファンの下にはヒートシンクがあり、そのさらに下にCPUがあります。
CPUは、パソコンに与えられたすべての命令を読み取り、どうするのかを計算し、その結果を各種の装置に伝達します。
パソコンの処理の中心的な役割を果たしているため、CPUは人間の「頭脳」に例えられます。
いちばん熱を持ちやすい部分なので、こうやって放熱したり風を当てたりして温度を下げているのです。
パソコンに使われるメモリは、CPUが働くための作業場所となるパーツで「机」に例えられます。
机の広さ、つまり作業場所の広さをメモリの「容量」と言い換えると、メモリの容量が大きい(机が広い)方がさまざまな操作を同時に行うことができます。
読み書きをすばやく行えるので、利用頻度の高い情報の一時的な保管場所に使用されます。
マザーボードの空いているスロットには新たなメモリを挿すこともできます。
パソコンの膨大なデータを保存しているのがHDDです。担当するお仕事はストレージ(保管)。
OSやアプリケーションソフト、パソコン購入後に作成された写真や文書ファイルなどなど、あらゆるデータが保管されています。
最近では、ノートパソコンに多く使われているSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)もハードディスクの一種です。高速でデータの読み書きができ、従来のハードディスクよりも高価ですが、パソコンの起動が速くなるなどのメリットがあります。
ちなみに、フロッピーディスクが「やわらかいディスク」だったため、硬いディスクを「ハードディスク」と呼ぶようになったとか。
通常の使用でHDDを開けることはないですが、ハードなケースを開けると中身はこんな風になっています。
磁気ヘッドで円盤(磁気ディスク)にデータを物理的に書き込んでいるので、電源を切ってもデータは保存されています。
パソコンは電気がなければ動きません。コンセントから取り入れた交流電気(AC)を直流(DC)に変換して、各部品に安定的に供給する装置が「電源ユニット」です。
ノートパソコンの電源ユニットはパソコン内部にはなく、 ACアダプターとして外に出ています。
ここまで「パソコン解体新Show!」と題して、パソコンの構造を写真つきで見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の実践パートでは、メモリをスムーズに抜き差しできるのかに挑戦します。
「今月のパソコン講座」以外も、パソコンについて楽しく学べるコーナーが盛りだくさんです。
●オープニング
●今月のパソコン講座:おすすめコーナー!今月は「パソコン解体新Show!」です。
●ふたりで解決!PCクエスチョン! :パソコン用語や疑問・解決法をクイズ形式で学んでいくコーナーです。
●メール紹介:リスナーからのメールをご紹介。質問にもお答えします。
●121クエスト!:パソコンを使って様々な課題にチャレンジ。パソコンスキルを磨きます。
●エンディング