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 2014年12月16日。仙台市中心部のホテルで、「北翔会」(別名・新しい東北を考える意見交換会)という団体主催の講演会が開かれた。約300人の聴衆を前に最後に登壇したのが、大島理森自民党衆院議員(現衆院議長)だった。

 「東北に光を当てたい、東北を少しでも前進させたいという大きな思いで働いている皆さんがお集まりになって、北翔会というものを作られて……」

 仙台市を拠点とする北翔会が発足したのは13年春ごろ。朝日新聞が入手した会員名簿によると、会員番号1番の大手ゼネコン大成建設が東北支店の住所で事務局と記載され、副支店長(当時)ら2人が「担当者」と記されていた。準大手ゼネコンや宮城、福島の地元建設会社など60社以上が加入。会員は震災後にがれき処理や除染工事を大成建設と請け負った会社が目立つ。大成建設は、福島県で国直轄の除染工事請負高(共同企業体を含む)が約3千億円。ゼネコンの中でトップの数字だ。

 北翔会は政治団体ではないが、…

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