シリコンバレーのソフトウェア・エンジニアたちの間で、サンフランシスコ・ベイエリアから脱出する願望が高まっています。

下はクウォーツ(Quartz)のアシュレー・ロドリゲスが、インディード・ドットコムのデータを元に作成したチャートですが、これはサンフランシスコ・ベイエリア内に住むIT関係者が、米国の他の地域での職探しをしている比率を示しています。



シリコンバレーのソフトウェア・エンジニアは良い給料をもらっています。でも家賃は高いですし、その他の出費も多いです。

最近は在宅勤務やリモート・オフィスからの勤務がだんだん定着してきていますので、なにも渋滞の中、長時間かけてシリコンバレーのオフィスに出社する必要はなくなりつつあります。

テキサス州オースチンやコロラド州デンバーなどはサンフランシスコ・ベイエリアより生活費が安いので、同じお給料を貰っていても、実際の生活のクウォリティは50%以上の昇給があったのと同じくらい良い暮らしが出来るのです。

下はクウォーツのマイケル・J・コーレンがハイアード・ドットコムのデータを元に作成した、家賃、不動産価格、生鮮食料品、交通費etc.のコスト修正後の実質給与(左)と実際の給与(右)を比較したチャートです。



フェイスブックのソフトウェア・エンジニアは平社員でも平均して1420万円くらい貰っているようですけど、その程度では生活するだけでカツカツだと思います。

ようするにシリコンバレーの暮らしといえば華やかなイメージがあるけれど、決して楽園ではないということです。

まあニューヨークやロンドンのような、エキサイティングな街なら我慢も出来ますが、サンフランシスコは街がしょぼいし、浮浪者が行き倒れていますし、ダウンタウンはどこも工事で交通は渋滞していますし、ストレスばかり溜まって、お金がどんどん消えていく、「追い剥ぎ」みたいな街です。www