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母ちゃんが教える『何とかなるよ』 nantokanaruyo.com

幸せな生き方、教えたるよ。あなたが辛い時、寂しい時、迷った時、一人で乗り越えていけるように。頑張れるように。相手を思いやれる優しい人になってくれるように。間違わんと生きていってくれるように。あなたの心に、きっと届くように。

母ちゃんが教える70『TPO』

人付き合い①

 

 

母ちゃんです。

 

 

 【TPO】ってあるな。

 

その時や場所にふさわしい格好せなあかんっ

てやつやな。

 

何も格好だけがTPOとは言わん。

会話にも行動にもTPOは、存在する。

 

 

さらには、TPOってものには、人柄が出やす

く、空気を読むことにも使われる。

 

 

 

今日は、その話しよか。

 

 

 

 

TPOとは、そこの場におる人が不快に思わん

ようにすることやろな。

 

 

例えば飲食や食品に関わる仕事をしとる時、

手が汚いのは絶対あかんな。

それから、丁寧に扱わなあかん。

 

手の衛生不衛生は、パッと見た目で判断は出

来へんから、あえて、ネイルがダメやとか、

分かりやすいルールが設けられとるんやろ

う。

 

母ちゃんも、普段はガセやから何でもパッパ

ッとしたいけど、人の物に触れる時や、何か

の行事で食品に触れる時には、ものすごく丁

寧に扱う。

 

がさつに扱われたら、腹立たしいような悲し

いような気持ちにさせるうえに、その人自身

をええ加減に扱っとるようになるからやな。

 

ええ気持ちでおってもらうために、そこは譲

れやんとこやな。

 

 

自分のことを大切にしてもらうのは、みんな

嬉しいと思うもんやでな。

 

 

以前コンビニの男性店員が、明らかにおかし

なマジシャン的な仕草でレジやら袋詰めやら

をしてくれたことがあった。

 

 

手数が多い。いらん動きが多い。

 

 

でもそれは、その人なりの丁寧やとちゃんと

伝わってきたので嬉しかった。

 

それから、仕事で共有しとるような物も、自

分の物ではないので、丁寧に扱って当たり前

やな。共有財産やでな。

 

 

人にどう思われるとかではない。

それは、当たり前や。

 

 

 

 

丁寧にせなあかんこともあるし、がさつでい

いときもある。

 

 

それがわきまえられてこそ、TPOやな。

 

 

 

 

 

服装の面で言うと、やっぱりママ達が多く集

まる場では、あんまり張り切らんほうがええ

な。

 

 

子供の行事などは、目的は子供のかわいい姿

や成長を感じるためやのに、これから舞踏会

かなんかあるのかという格好をしてくる人が

おる。明らかに浮いてしまっとる。

 

 

主役は子供や。

 

 

目的は会議やのに、その度にわざわざ非難さ

れそうな格好をしてくる人を見ると、チャレ

ンジャーやなと思う。

 

さらに、どこに売っとるんやろ?と思わずに

はいられやんような、ちょっと世間とは違う

ファッションに、なんやったら興味まで湧い

てきとる。

 

 

母ちゃんは一度、娘の幼稚園のお迎えの時に

レディー・ガガみたいな格好をしたお母さん

を見たことがある。

 

学年が違うから顔も名前も知らんけど、その

人が入ってきたら、ほかのお母さん方がざわ

ついた。

 

しばらくすると、笑い声がどっとあがった。

  

そのお母さんは、恥ずかしそうにどっか行っ

てしまった。 

 

 

TPOを間違えたな。

 

 

そういう格好は、普段の時にすればよかっ

たんやろな。

 

 

 

というのも、母親像をうるさく言うのは、

男の人とちゃう。女の人や。

 

 

女の人の不思議なとこは、自分は母親像に縛

られたくないと思っとっても、他人はなぜか

母親像で縛りたがる。

 

 

好きな格好が出来やんと嘆く前に、自分は、

ちょっとそこのところが危機感なかったなと

思えばいい。

 

 

女の人は、そういうことにうるさい。

 

 

母ちゃんも役員業務や会議があるときは、

その場のお母さん達に、ちょっとだけ合わせ

た格好にする。控えめにする。

 

 

それは、相手に不快な気分を与えやんために

も大事やから、しゃーない。

 

 

ここは日本やしな。

日本の国民性は、こういうことにうるさい。 

 

 

 

そこに行く目的も関係しとる。

 

目的忘れたら、TPOから外れやすい。

 

 

 

 

行動の面で言うと、場の雰囲気に合わすとい

うことも、TPOとなったりする。

 

 

ただこの行動の面においては、実は例外や。

 

 

例えばみんなと楽しい所に遊びに行ったとし

て、そこで自分だけが楽しめやんので、みん

なの雰囲気を壊してしまっとるんじゃないか

と悩む人がおる。

 

さらには、そんな自分は暗くてつまらないと

か、こんな自分といても楽しくないんじゃな

いかとか、自分のメンタルはなんて弱いんや

と、そこまで落ち込む人もおる。

 

 

それには、いくつか理由がある。

ほんでそれは、全く気にせんでいい。

 

 

自分のバイオリズム的に気分があがってかん

だけということがある。

 

そんなもん誰でもある。

なかったら逆におかしい。気にせんでいい。

 

可能なら、帰ったらいい。

 

惜しまれて帰るほうが、人の印象に残りやす

いから、謝りながらも笑顔で、自分の都合と

いうことで帰ればいい。

 

 

 

 

カラオケやテーマパーク、合コンや飲みの場

つまりは、絶対に盛り上がりますよという場

所への気後れと、盛り上がらなあかんという

強迫観念にメンタル持ってかれる。

 

自分を卑下し始めるという人がおる。

 

 

人にはそれぞれ性格ってのがあって、しょっ

ぱなから盛り上がれる人もおれば、帰りにな

ってようやくエンジンがかかってくるという

盛り上がりが遅れてくるタイプもおる。

 

 

それは、遅れてくるタイプやったんちゃう?

 

遅れる人はな、用心深い人やったりする。

あとは、真面目な人が多い。

 

何も考えやんと盛り上がるということに、頭

の整理がつくまではきっと無理なんやろな。

 

 

ええさ、それで。

 

 

あと、物事をよく考えているということもあ

るな。

 

その人達の特徴は、人付きあいが苦手で、

普段からそれについて一生懸命努力しようと

頑張り続けとる人やな。

 

あらゆる本を読んだり、なにかあれば自分を

責めることのできる、そんな優しい人やな。

 

 

人付き合いが苦手でも、何も考えてない人は

すぐに盛り上がれるのに対して、同じ苦手で

も、よく考えるためになかなか盛り上がれな

い人に分かれる。

 

 

考えるからこそ楽しめやんのやな。

 

 

じゃあどうしたらと思うかもしれへんけど、

思わんでいい。

 

そのままでいい。

 

どうしても辛いなら、他の人の話をしっかり

聞いてあげといたらいい。

 

一回場を離れて、お笑いの動画なんかを見て

もええな。

 

それから、誰かが楽しそうにする姿を、嬉し

いと思ってみ。それだけでいい。

 

間違っても、自分が楽しませやなあかんとは

思わんことやな。

 

無理なもんは無理や。

 

 

盛り上げてはくれへんけど、自分の話をしっ

かり聞いてくれる人や、自分の楽しそうな姿

を見るのが嬉しいと思ってくれる人の事は、

みんな好きやでな。

 

 

何も自分が主役でおる必要はない。

 

 

もう誘われへんなどと気にする必要はない。

 

この世のなかにどんだけの人間がおると思っ

とるんや。

 

自分次第で選びたい放題や。

 

忘れやんのよ。

 

 

 

それから母ちゃんは、様々なタイプの人と、

いろんな所へ遊びに行ったけど、相手がどん

な状態やとかそんなもん、全く気にならん。

 

母ちゃんは一人でも楽しいタイプやからな。

 

 

どんな性格であろうと、最初から盛り上がろ

うが帰り道に盛り上がり始めようが、そんな

もんそれが笑いになるで構わん。

 

好きにしとればええ。

 

 

 

 

ちなみに母ちゃんは、この行動の面でのTPO

外しが好きやったりする。

 

 

例えば、卒業式とかみんなが泣きますよって

場面では、とにかくアホなことを考えるのに

夢中になる。アホなことが浮かばん場合は、

ムカつくことを必死に考える。

 

 

泣きたくないからな。

母ちゃんは、感動に弱い。

 

 

そのときの母ちゃんはきっと、アホな顔をし

とるか、すごく鬼気迫った顔のどちらかをし

とるやろう。

 

 

 

お母さん達が毎日集まるとこで、軽トラに乗

ったおっちゃんが、何やら怒り狂っとった。

 

行ってみると、違法駐車のせいで車が止めに

くいと怒り、そこにおるお母さん達に八つ当

たりしとった。

 

 

ただ気持ちは分かる。

おっちゃんは仕事でそこに停めるからな。

 

 

あまりのおっちゃんの怒号と剣幕に、みんな

は怖くて離れてくが、母ちゃんは、近づく。

 

 

「おっちゃんどうしたん?」

 

「ここに止めやがって誰や!これ!」

 

「あ~本当やな。うざいな。でも、おっちゃ

んすごいな。こんなんでここに停めれたん?

めっちゃ腕あるな。」

 

「わははは。まあな。」

 

 

このおっちゃんの怒りはすぐに冷めた。

 

腕まくりをして腕をポンポンとすると、母ち

ゃんに自慢げに、とても嬉しそうに笑った。

 

母ちゃんは、みんなが離れてくからといって

それに合わせて離れるとかはせん。

 

 

怒っとるのもえらいやろでな。

 

 

それからそのおっちゃんとは、とても仲良く

なった。

 

母ちゃんのことはいつも気に止めてくれ、

いつも話しかけてきては、いろんな話をして

くれた。とても大事にしてくれた。

 

 

 

 

 

友達に、有名な人の講演会に行くのでついて

きてと言われついてった時は、そこの講演会

自体も、そこにおる人らも様子がおかしく、

宗教まがいで気持ち悪いものやった。

始まってすぐに、

 

 

「これはあかんな。帰るで。」

 

 

と言い、戸惑う友達をさっさと連れ帰った。

 

 

こういう人らは、普通の人が使わんような言

葉を使う。ちょっとおかしい。

 

 

自分達がどれほどいい人間なのかを熱弁し、

自分のやっていることは、正しいことなのだ

と思い込んでいる。普通じゃない。

 

 

 

その友達は、その人にまつわるいろんな物を

買っていたらしく、二度と買ったらあかんと

釘をさした。

 

そこで帰る人はもちろんおらんかったらし

く、随分目立った。

 

大切な人に身の危険があるとすれば、どれだ

け目立とうが、守ったらなあかん。

 

 

 

 

さらには娘が幼稚園の頃、お母さん達がベビ

ーカーの赤ちゃんを囲んで、何やら話してい

た。母ちゃんはひょいと入ってみた。

 

そこにいた3才の男の子が、僕も弟が欲しい

と言い出し、周りのお母さん達は、

 

「じゃあ神様にお願いしてみないとね。」

 

「生まれるといいね。」

 

「弟ができますようにって。」

 

と、口々に言っていた。母ちゃんは、

 

 

「そりゃ、生々しい話になってくるな。」

 

 

と言った。

 

 

周りのお母さん達は、大爆笑した。

 

 

 

 

 

 

TPOを外したほうがうまくいくこともある。

 

 

 

 

これは、仲良くなれる秘策や。

 

 

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