ラーメンの一風堂 東証マザーズに株式上場

ラーメンの一風堂 東証マザーズに株式上場
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大手ラーメンチェーン「一風堂」を運営する会社が海外展開の強化に向けて、東京証券取引所の新興企業向けのマザーズ市場に株式を上場しました。
ラーメンチェーン、一風堂は、32年前の昭和60年に福岡市で創業し、国内では81店舗、海外は中国やシンガポールなど12の国と地域で60店舗を展開しています。

一風堂などを運営する「力の源ホールディングス」は東証のマザーズ市場に株式を上場し、創業者の河原成美会長や清宮俊之社長が鐘を打って上場を祝いました。

上場初日の21日は、買い注文が大量に集まったため、株価は売り出し価格の2倍以上の1380円まで上昇し、「買い気配」の状態が続いたため、初値がつきませんでした。

清宮社長は記者会見で、「これからは、北米と東南アジアでの出店に力を入れていく方針であり、調達資金を役立てていきたい。2025年には、一風堂を中心に国内は300店舗、海外も300店舗に広げたい」と述べました。

ラーメンの海外進出相次ぐ

JETRO=日本貿易振興機構によりますと、ラーメンの店舗を海外に展開する企業は、年々増えています。

2010年には15社でしたが、直近の2016年には97社と、6年前の6倍以上に増えています。地域別に見ると、進出する企業が最も多いのはアジアの80社、次いで、北米の26社、さらに、ヨーロッパの7社となっています。

JETROは「海外でラーメンが寿司に次いで人気の日本食となっていることが企業数の急増につながっている。今後はヨーロッパでも店舗の拡大が期待できそうだ」と話しています。