支部長に就任した以上、まず何をおいても先んじてやらなければいけないことが「政党支部」を設立することだ。

全国にすでに支部がある政党と違い、維新はまだまだこれから成長・発展する政党。なので、自分たちの手で新しい「政党支部」を作ることになる。

その為にはまず、県庁に行って「政治団体等設立届」をもらってこなければいけない。
千葉県庁の8階にある「選挙管理委員会」にて自己紹介をし「政治団体等設立届」をもらう。その書き方に関しては、すでに維新の本部より「こうやって書き込んでください」というひな形をメールで送ってもらっていたので、それに沿って記入。

何が大事かって、そもそも私はまだ「公認」でもなんでもない。「選挙に出る」でもなんでもない。ここを勘違いしてしまいそうになるのだが、「選挙に出る」だとか「公認」という立場は『選挙運動』と言って「選挙期間中」しか許されてはいない行為だ。

私が就任することに決まったのは、あくまで「支部長」。
なので、その「支部」が立ち上がらないことには…そもそも何にも出来ない。

支部さえ立ち上がればその支部の行う「政治活動」が出来るようになる。「選挙運動」と「政治活動」ってなんだよ、と言いたくなるが、選挙の公平性を保つために、公職選挙法というかなり厳密な法律で細かい取り決めがある。

が、支部がない場合、そもそもその「政治活動」が出来ない。

書き込んだ「政治団体等設立届」を維新の本部に送ると、審査を通過すれば本部より「支部証明書」が届く。これがすでに契約をした支部の住所に届く。維新の場合は代表者である松井一郎氏の印鑑も入った証明書だ。

そこまで揃ったら「政治団体等設立届」に「支部証明書」、そして支部の規約にあと1枚「政党の状況等に関する届」なる書類が1通。これらをセットで、もう一度千葉県庁へ。

審査されて受理されると、選挙管理委員会のハンコをもらうことが出来る。
これでめでたく、政党支部の設立、完了!

大阪にある維新本部に電話をかけ報告すると、次なるミッションがすぐに言い渡される。

「ではですね、これから銀行の口座を作っていただきます。3つほど」

ネットなどに情報は上がってはいるものの…実際にやるとなると、なかなか大変だ…。