17日に公表された韓国ギャラップの世論調査によると、共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)前代表の支持率が33%と有力候補者の中では最も高かった。続いて安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事が18%、安哲秀(アン・チョルス)議員が10%、李在明(イ・ジェミョン)城南市長が8%と続いた。一方で各候補者に対する好感度を尋ねたところ、文氏は「肯定的」が47%、「否定的」が50%と「否定的」の方が高かった。「肯定的」が「否定的」を上回っていたのは安知事だけで、安議員も李市長も「否定的」が「肯定的」をはるかに上回っていた。それ以外の候補者も全員が「肯定的」よりも「否定的」の方が高かった。
文氏は現状がこのまま続けば今後も党内での予備選挙はもちろん、本選挙でも余裕で当選する可能性が高い。世論調査の専門家の中には「文氏は大統領になるよりもならないことの方が難しい」とする見方もある。ただし好感度に関して言えば、文氏は他の候補者と同じく彼を好きな国民よりも嫌う国民の方が多く、これは他の調査会社による調査でも同じような結果が出ている。つまり文氏への積極的な支持者が多いのは確かだが、その一方で支持しない有権者も非常に多いということだ。もし国民の半数が文氏を嫌っているのが事実であれば、文氏が大統領になったとしてもおそらくその政権運営は決して順調にばかりはいかないだろう。
このように文氏を嫌う有権者が意外と多い背景には、文氏の安全保障政策に対する不信あるいは不安が国民の間で根強いことが大きく影響しているはずだ。文氏とそのグループのスタイルは、いわば自分たち以外の国民を常に敵とみなして容赦なく攻撃するというものだが、これもおそらく不人気の原因の一つだろう。国民は誰もがかつて盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が国内、あるいは国民の間に敵を作り、その敵を毎日ように非難することで政権運営をしてきたことを今もはっきりと記憶している。もし文氏がそのような時代に戻ろうとしているのであれば、国民が大きく反発するのは間違いない。有力候補者の中では安知事だけが「肯定的」が56%で、「否定的」の37%を大きく上回っている。安知事は相手をあからさまに敵視するよりも、どちらかと言えば包容するスタイルだが、それがこの数字となって表れているのだろう。文氏もこの点をしっかりと心に留めておかねばならない。
このように安知事を除く有力候補者の誰もが「肯定的」よりも「否定的」の方が高いという事実は、有権者が本当に安心できる大統領候補がいないことと、国民の政治不信が深刻な状況にあることの証しだ。またこの世論調査では90%近くが「政治家は国よりも自分の利益を優先する」と回答している。これはある意味「政治家に対する死亡宣告」のようなものではないだろうか。今回のようにただでさえ通常の形で行われない大統領選挙が、このような国民感情を引きずったまま行われれば、今後どのような形で悪影響が出てくるか今から心配になってくる。
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