自衛隊の新たな派遣先検討へ 南スーダン撤収後に政府

自衛隊の新たな派遣先検討へ 南スーダン撤収後に政府
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政府は、南スーダンでの国連のPKO=平和維持活動に派遣している自衛隊の部隊を5月末をめどに撤収させたあとも、引き続き積極的に国際貢献する方針で、自衛隊の新たな派遣先の検討を進めることにしています。
政府は、南スーダンでの国連のPKOに派遣している陸上自衛隊の施設部隊について、「一定の区切りがついた」などとして、5月末をめどに撤収させることになり、今後、撤収作業に当たる隊員を現地に派遣することにしています。

施設部隊の撤収後も、南スーダンPKOの司令部要員の派遣は続けるものの、PKOへの自衛隊の部隊の参加はなくなることから、防衛省内には「部隊の派遣が長期間、途切れれば、自衛隊の海外任務の能力が低下しかねない」といった指摘もあります。

政府は、これまでカンボジアでのインフラ整備やゴラン高原での生活物資の輸送などで実績を重ねてきたことも踏まえて、引き続き自衛隊の海外派遣を通じて積極的に国際社会に貢献する方針です。

そして、国連のニーズや現地の治安情勢なども踏まえて、新たな派遣先の検討を進めることにしていて、当面、中東のレバノン南部で停戦監視などに当たる、PKOへの司令部要員の派遣などの可能性を探ることにしています。