在日米軍海兵隊に所属する最新鋭の超音速垂直離着陸戦闘機「F35B」が最近、初の空中給油演習を実施したことが19日までに分かった。在韓米軍のF35Bは有事に際し、真っ先に韓半島(朝鮮半島)に投入される米軍の戦力だ。米軍関係者は「今回の演習はF35Bが北朝鮮に対する精密攻撃に必要なあらゆる手順の演習を進めていることを示すものだ」と説明した。
在日米軍によると、沖縄県の嘉手納基地に駐留する米空軍「第909空中給油大隊」所属の空中給油機「KC135ストラトタンカー」は14日、太平洋上空で山口県の岩国基地に駐留する米海兵隊「第121飛行大隊」所属のF35Bと空中給油演習を実施した。
超音速ステルス戦闘機であるF35Bは、有事に際し、北朝鮮の防空網を避け、重要施設を精密攻撃することが可能だ。しかし、離陸後の航続距離は1670キロメートルで、基地への帰還を前提とする戦闘半径は865キロメートルにとどまる。軍関係者は「岩国から平壌までが約800キロメートルで、F35Bが空中給油なしで北朝鮮で任務を遂行して帰還するにはぎりぎりだ。空中給油演習はF35Bのパイロットが韓半島での有事に備え、反復、熟達しなければならない重要な手順だ」と説明した。在日米軍でF35B部隊を率いるローレンス・ニコルソン第3海兵機動軍司令官(中将)は15日、韓国・ペンニョン島の韓国海兵隊第6旅団を訪ね、イ・サンフン海兵隊司令官に対し、「韓国北西部の離島で危機が生じた際、米海兵隊は血を分けた兄弟でる韓国海兵隊と共に戦う。有事ではF35Bが大きな役割を果たす」という趣旨で発言したとされる。