56度の酒が炭に引火、死亡事故で店員に有罪=ソウル西部地裁

 ソウル西部地裁は19日までに、飲食店で誤ってアルコール度数の高い酒を炭にかけ、客を死亡させたとして起訴された女性従業員(54)に対し、業務上過失致死傷の罪で禁錮8カ月、執行猶予2年の判決を言い渡した。

 女性従業員はソウル市麻浦区内の飲食店で働いていた昨年7月30日、ふたを開けた状態の酒を盆の上から落とした。酒はアルコール度数が56度と高く、そばのテーブルで肉を焼いていたPさん(35)とその息子(3)の体と炭に酒がかかった瞬間、酒に火が引火し、2人は火だるまになった。この事故でPさんは全治5週間のやけどを負い、息子は全身の82%のやけどで4日後に収容先の病院で死亡した。

 裁判所は「被告は酒の瓶を安全に運ぶ注意義務があったにもかかわらず、それを怠り、重大な結果を招いた」と指摘する一方、被害者には相当額の保険金が支払われ、被告もそれとは別に5000万ウォン(約500万円)の和解金を支払っている点を量刑に反映させたと説明した。

イ・ヘイン記者
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