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【政界徒然草】
ついに「都落ち」の社民党 2度目の党本部移転
党関係者は「党勢回復に向けて党はいろいろ手を打ったというが、効果がない以上、何もしなかったに等しい。すでに反転攻勢ができないぐらい党勢は沈んでしまった」と手厳しい。その上で「党本部の今回の引っ越しは単なる延命措置だ」と断じる。
現在、党本部の入り口にある浅沼稲次郎元社会党委員長の胸像も党職員とともに、新たな党本部に移転する。昭和35年、演説中に17歳の右翼、山口二矢に刺殺された浅沼氏の胸像は党のシンボルでもある。ある党職員は悲哀を漂わせながら、こうつぶやいた。
「この胸像をわれわれと一緒に持っていけなくなる時は、党が消滅する時だ」
(政治部 岡田浩明)