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あの「きな子」が死んだ 14歳、老衰で

試験に挑戦するきな子=香川県丸亀市の県警察犬訓練場で2010年11月3日、中村好見撮影

 警察犬試験に6年連続で落ちながらも、そのひたむきな姿が広く愛された香川県警の元嘱託警察犬「きな子」が20日、死んだ。14歳だった。丸亀警察犬訓練所(同県丸亀市)によると、老衰とみられる。

 きな子は2002年5月生まれの雌のラブラドルレトリバー。きな粉のような色の毛から命名された。警察犬になるため、04年から試験を受けたが落ち続け、ドジぶりがかわいいと人気を呼んだ。テレビや映画、書籍などで評判となり、08年2月からは県警の「特別教育隊員」にも任命された。

 10年11月にあった7度目の挑戦で見事に合格。警察犬として活躍し、13年春に引退した。娘の「こむぎ」も5度目の挑戦で警察犬試験に合格している。

 きな子が育った同訓練所の訓練士、亀山篤志さん(30)は「一緒にいる時間が長かったので、本当に残念。おとなしい犬だった。最後は眠るように息を引き取った」と話した。【待鳥航志】

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