ここから本文です

オカムスが問う 「個人」としての幸せを奪ってきたのは何なのか…斉藤由貴「毒母」ドラマが示した行き詰まる家族の出口

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 3/16(木) 5:00配信

「個人」としての幸せを奪ってきたのは何であり、誰なのか?

 働き方改革とも関わってきますが、やはり昭和型の企業戦士家庭モデルが、いかにも「従業員の人生を丸ごと保障する」ようなふりをしながら、どれだけ実のところ家庭という基盤を脆弱なものにし、家族一人ひとりから人間性や正気を奪い、日本社会をカラカラにしてきてしまったか。そしてこの平成もおよそ30年が過ぎようとする今なお、私たちがそこに「正義」や「正解」があると頭から信じ切って、脱却しきれていないかに、思い至ります。

 社会の部品の一つではなく、個人としての幸せを目指す社会では、私たちは生き方を人に決めてもらってはいけないのではないか。そんなことを考えさせられた、しっかりとした重みのあるドラマでした。

【参考】
ドラマ「お母さん、娘をやめていいですか」スタッフブログ 2017年2月9日「母娘ドラマへの誘い~出口はどこにあるのでしょうか~」信田さよ子さんからのメッセージ

文/河崎環 写真/PIXTA

3/3ページ

最終更新:3/16(木) 5:00

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン)

記事提供社からのご案内(外部サイト)

日経ウーマン

日経BP社

2017年4月号

価格:590円(税込)

忙しい働き女子の片づけ&収納
ジップロックで! 朝ラク ごちそう弁当
一流・二流・三流の仕事術
ワーママ271人のリアル

本文はここまでです このページの先頭へ

お得情報

その他のキャンペーン