アイデンティティーが瓦解する。
私は誰だっけ。何が好きで何が嫌いなんだっけ。
得意なこと、苦手なこと。ちゃんとあるはずなのにうまく言えない。
私はなんで生まれてきたんだっけ。どうして生きているんだっけ。
私には400字語れる趣味さえない。私の人生は800字にも満たない。
きっとそういうことだ。
でもそんな人本当にいるのかな。
私の行動はいつだって衝動に突き動かされていて説明なんかできない。
やりたいからやっただけ。好きだから好き。嫌なことは何言われたって嫌。
そんなもんじゃないのかな。
私は自分を正直に表すことにこだわりすぎてるんだと思う。
価値観とか気持ちとかが先にあって、うまくフィットする言葉を探してる。
でもたぶんそういうことじゃなくて、論理的整合性の取れたきれいなものを作ったほうが楽。嘘でも。あーあ、馬鹿らし。
みんなきっと、挫折とか失敗とかそういうのあって、立ち直るなんて立派なものじゃなくて、逃げたりごまかしたり忘れたふりして、どんどん変な形になりながら生きてる。
そうやって折れたり歪んだりした、その形が個性だ。
なのに、企業ときたら、まん丸でつるっつるの人間ばっかり求める。
歪んでいることを責められる。
日本にはさ、わびさびって言葉があってさ、不完全なものは美しいって考えられるの。
好きだなあ、それ。
歪んだ湯呑みのさ、歪んでいる意味なんて考えないでさ、なんかいいなあ、味だなあって。
そんな風に見てほしい。甘えてるのは分かってるけど。
まんまるのつるっつるの方が役に立つんだろうしね。
はあ、就活やめたい。
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