世の中は3連休なので、たまには雑談でも。
クレジットカードに対する知識がちょっとでもある方だと驚かれるかもしれませんが、『カードって不正利用されたら、全額、自己負担になっちゃうんでしょ?だったらクレジットカードなんて使わずに、現金払いをしているほうが安全だよね。』という理屈でクレジットカードを持っていない方って想像以上に多いんですよね。
これ、ほんと大げさな話でもなんでもなく、たぶんクレジットカードを保有している人の7割くらいの人が、そんな風に思っている可能性すらあり。とにかくそのくらい、みんな盗難保険の存在を知らないんです(ご存知ない方は下記記事も参考に)。
事実、下記のような統計を取ると、6割を超える人が『積極的にクレジットカードを使いたくない』と回答することに。これは語弊を恐れずに言うなら、クレジットカードのことをよく知らないから過剰に怖がっている、そんなイメージに近いと思います。
初心者の方が抱えがちな疑問:
冒頭の盗難保険に対する認知度の低さも問題ですが、下記のようにクレジットカードを勘違いしている方も結構多い状況あり(正しい知識はこちら)。
- クレジットカード払いを使うと金利がかかる
- クレジットカードは年会費がかかる
- クレジットカード払いはスピードが遅い
- クレジットカードはお金持ちの持ち物
- クレジットカードは支払いをするだけのものだ
例えば未だにクレジットカードって必ず金利がかかるんでしょ…とか、年会費がかかるからクレジットカードは持ちたくないとか、そういう声を聞くことも少なくありません。
論より証拠、ジャパンネット銀行がクレジットカードに対する不満を調べた統計では、「年会費がかかること」が一番多い不満点だったくらい(苦笑)。年会費無料で持つことが出来るクレジットカードの存在は、クレジットカード業界内の人間が思っているより広まってはいないのです。
啓蒙活動なしには現状は変わらない:
当サイト『クレジットカードの読みもの』ではこういった現状を変えるべく、日々、クレジットカードの正しい知識を広めてはいますが、1つのサイトで出来ることは限定的。なかなか届けたい人に知識を広めることは出来ません*1。
また、楽天カードや三井住友カード、そしてアメックスなどが積極的にテレビCMを流すことで、クレジットカードの需要掘り起こしは出来ているのかもしれませんが、これだとカードブランドの宣伝だけにしかなっていないので、『クレジットカードは不正利用が怖いから持ちたくない』という層に知識を届けることは出来ません。
そのため、今やるべきなのはクレジットカード各社が個別にテレビCMを流すのではなく、クレジットカード業界全体として『正しいクレジットカードの知識を伝えるテレビCM』を流すこと。あの、映画を見る前に流れる「おしゃべり禁止」とか「前の椅子を蹴らない」などのような、ああいった啓蒙CMを放送すればいいんです。
- カード会社各社が個別に啓蒙活動:ただのブランドを宣伝しているだけ
- カード業界全体で啓蒙活動:正しい知識を広める効果が高い
そうすればクレジットカードは安心安全な支払い方法なんだということがもっとアピールできるはずなので、根強く残る『クレジットカード=不正利用が怖い』という誤解を解くことが出来るように思います。
カードを理解すればお金に詳しくなれる:
まぁこう書くと、そこまで必至にクレジットカードを広めてくれなくて結構…と言う方もいると思います。特にクレジットカードが嫌いな方であれば尚更ですよね。
しかし、個人的に問題視したいのは、お金に対する知識が不足しているがゆえに、お金に困っている方も多いという現状ほう。クレジットカードを理解すれば、世の中全体のお金の動きを理解できるようになるので覚えておいて損はありません。
そしていつも書いている内容ではありますが、クレジットカードを使いこなすとちょっとした金欠ならいくらでも乗り切ることが出来るようになるので、正しく知識を付けて、お金に困らない人生を送ってもらえればなと思います。
そのためにもカード業界は一致団結し、テレビで啓蒙CMの放送をお願いしたいです(雑誌や新聞、そしてインターネットではなく、テレビで流すことが重要)。
以上、クレカは不正利用されたら全額自己負担だと思ってる人が多すぎるので、カード業界はテレビで啓蒙CMを流すべきだと思う…という話でした。
参考リンク:
この機会にクレジットカードの基礎知識を学びたい…という方は、下記記事も参考に。前述のようにクレジットカードに詳しくなれば、お金に困らない人生を送ることも夢ではありませんよ。
*1:パソコンやスマホを利用して当サイトを閲覧しているような層の方は、言わばお金の知識が豊富な方。こういった方にとってみれば盗難保険の存在は常識的ですが、普段、インターネットなどを使わないテレビを見ている層の方にとってみると、盗難保険の存在はほとんど知られていません。つまり当サイト内でいくらクレジットカードの知識を広めようとしても、ほんとうに届けたい層にはなかなか届かないのですね。