4月公開「夜は短し歩けよ乙女」、5月公開「夜明け告げるルーのうた」の二作によって、湯浅監督がいかにして「世界の湯浅」になるだろうかという妄想を頭の中でひたすら繰り広げてる。
実際に観る前から何アホなことを、持ち上げすぎだバカ、と自分でも思うが、つい考えてしまうのだから止められない。
去年から言われている「アニメ映画ブーム」のような文脈での論調がさらに加速していく。
アニメにおける「リアル」を考えるうえで、超現実なアニメーションを生み出す湯浅作品が「この世界の片隅に」の対極として語られる。
夜は短し~が90分ほどの尺の映画らしく、相当密度の濃いアニメになってると思われるため、複数回視聴をする人が多く出るかもしれない。
宮崎駿、細田守、原恵一との4人で横並びになっていた2回受賞者から、湯浅政明が頭一つ抜ける。
とはいえ、「この世界の片隅に」が来年度の対象作品だとわかったのでなかなか激戦になりそうだなと思っている。
アヌシーやモントリオールファンタジア、オタワのどれかではきっと賞を獲るだろうと勝手に思っているし、アニー賞やアカデミー賞も夢ではないかもしれない。
滑らかに動き、「絵が動く」というアニメーションの歓びを再確認させられるような作画に世界が驚愕する。というかアニメスタイルあたりで特集してくれ。
過去作への注目が集まり、これを機会にテレビ放映やソフト化の企画が進む。
まあこれはほぼ確定